社会福祉士は大学院に行った方がよい?メリット5つを紹介

福祉系大学院

社会福祉士として働く方の中には、ステップアップする方法の一つとして大学院進学を検討している人もいると思います。

しかし一方で、社会福祉の現場では大学院を修了した人は少なく、大学院を出ていなくても働き続けられると思うと、進学へのモチベーションが下がってしまうかもしれません。

そこでこの記事では、実際に働きながら2年間で通信制大学院で社会福祉学の修士号を取得した筆者が、大学院に行くメリットを5つ紹介していきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/

目次
  1. 社会福祉士が大学院に進学するメリット5つを紹介
  2. 資格取得後のステップアップができる
  3. 調査・研究方法が身につく
  4. 専門性に自信がつく
  5. 研究仲間のネットワークができる
  6. 教職への道が開ける
  7. 大学院の勉強は大変…だけど面白い!

1,社会福祉士が大学院に進学するメリット5つを紹介

社会福祉士として勤務している方の中には、資格取得後に学ぶ場が少ないことに戸惑いを感じている方もいると思います。認定社会福祉士の制度もありますが、メリットが少ないということと、資格取得の5年間の実務経験が必要ということで、取得する人は少ないようです。

実際、筆者も社会福祉士として働いて3年目の時に、仕事上で迷いが生じ、もっと福祉について専門的に学びたいと感じていました。

そこで、働きながら通信制大学院を修了したので、今回は大学院を修了するメリット5つを紹介していきます。

2,資格取得後のステップアップができる

大学院に進学する目的であり、最大のメリットは何と言っても、社会福祉士としてさらなるステップアップができることです。社会福祉士の資格を取得した後は、職場で研修を受ける機会はあっても、学び続けられる場は意外と少なく、物足りなさを感じることもあると思います。

筆者も地方で働いているということもあり、体系的に専門性を極められる機会が少なく、専門職としてこのままで良いのか、戸惑いを感じていました。また、他の社会福祉士の人たちはどうやってステップアップしているんだろうということも気になっていました。

地方にいても学べる

筆者は当時転職したばかりで仕事も続けたかったので、通信制大学院に進むことにしました。

通信制であれば全国どこにいても学ぶことは可能ですし、教授に質問があるときはメールやオンライン会議システムを使って議論することができました。筆者の場合、大学院で学んだ期間がコロナ禍だったということもあり、実際に大学に行ったのは入試の時のみでした。(修士論文の口頭試問もオンラインで行われました)

働きながら学ぶことは本当に大変ではありますが、強い意志があればやってやれないことはありません。

具体的にどんな点でステップアップできるかという点はこの後解説していきます。

 

3,調査・研究方法が身につく

大学院に通うと、修士論文の作成が修了するための要件となっている場合が多いです。

修士論文と言うと大変そうに聞こえるかもしれませんが、自分自身が疑問に感じていることを科学的に調べ、解き明かしていく醍醐味があります。

そして、アンケート調査や聞き取り調査を行えば、普段の社会福祉士としての業務を行う上でも役に立つことがあります。

筆者自身も、大学院で学ぶ前までは業務として実施しなければならないということで、漫然とアンケート調査を関係機関に発送したりしていました。

しかし大学院の修士論文でアンケート調査を行うにあたって、担当教授から指導を受けたことで、調査目的や質問項目などの設定について、より深く考えることができるようになったと思います。

筆者は仕事でアンケート調査の結果について発表する機会がありますが、発表においても一目置かれるようになったと感じます。おそらく、以前よりもきちんとした根拠を持ってアンケート調査を実施することができるようになったからだと思います。また論文を読むことに抵抗感がなくなり、最新の調査結果を知ることで、仕事で判断する時の材料にすることもできます。

特に相談支援の現場で働く社会福祉士にとって、調査・研究方法を身に着けておいて損はないと実感しています。

4,専門性に自信がつく

社会福祉士の資格を取得するときは、高齢・障害・児童など様々な分野について、広く知識を身に着けたと思います。中には国家資格を取るためにとにかく丸暗記した科目もあったのではないでしょうか。

そして無事資格を取った後は、それぞれの職場でスキルを磨いていくことが多いと思います。筆者の場合は障害分野で勤務していますが、社会福祉士を取得後、今ひとつ専門性を持っているということに自信が持てずにいました。

もちろん実務経験を積むことによって少しずつ自信をつけていくことも可能ですが、大学院に行くことによって、ほかの人よりもたくさん学んだという実績があれば、自信につながります。特にレポートや論文としてまとめた分野に関しては、かなり自信をもって説明できるようになりました。

私自身は職場の中でまだ実務経験の年数が浅い方ですが、学びによって知識を補うことができていると実感しています。

5,研究仲間のネットワークができる

大学院に進学すると、同じ学科の学生仲間とのネットワークができます。筆者の場合もSNSのチャットグループがあり、仲間に入れてもらうことで、情報交換することができました。

職場以外で福祉関係の知り合いができると、日々の仕事の悩みなんかも共有できるので、仕事にも役立ちます。

その研究グループ中には修士論文を短くまとめて学会誌に投稿するといった、さらにレベルアップを図っている方もいました。筆者はそこまでのレベルに達することはできなかったのですが、研究仲間ができることで、大いに刺激を受けました。

仕事でも高評価、昇給も

大学院でコツコツと研究を続けていると、時々孤独感を感じたり、研究に迷いが生じたりすることがありました。しかし、研究仲間を作ることで刺激を受け、普段の仕事でもさらに頑張ろうというモチベーションアップにつながりました。モチベーションが上がったことで上司からの評価も上がり、昇給にもつなげることができました。

 

6,教職への道が開ける

修士号を取得すると、社会福祉系の大学や専門学校で教鞭を取るといった、新たなキャリア形成への道を開くことができます。

筆者も大学院を修了してから、社会福祉士を養成する専門学校で非常勤講師として採用されました。現在は非常勤講師として、学生が書いたレポートの祭典業務などを行っています。

実際、社会福祉系の教職の求人を見ていると、ほとんど全ての募集で要件の欄に「修士号取得」と書かれています。

それほど、研究職や教職では、研究実績が求められるということです。教職では学生に指導し、社会福祉士を送り出していくので、現場とはまた異なるやりがいがありそうです。

教職には就かなくても、大学院を修了した人の中には、福祉の研修の場に講師として呼ばれるなど、仕事の幅が広がったという方もいます。

ずっと福祉の現場で働くよりも、大学院を修了することによって、色々な可能性が開けてきます。このように、2年間必死で勉強することは大変ではありますが、長い目線で見ると、メリットが沢山あるのです。

7,大学院の勉強は大変…だけど面白い!

大学院で学ぶことは時間やエネルギー、そして体力、学費も必要です。

社会福祉士として忙しく働いていると、そんな時間はないと思われるかもしれません。しかし平日の勤務後や週末にコツコツと学習すれば、全く無理ということもありません。勉強する時間を捻出しようと思うと、仕事を早く終わらせようとするので、段取り上手になった気がします。

もちろん家族の協力は必要不可欠ですが、筆者は大学院を修了して本当に良かったと感じています。そして何より、研究することが好きな方にとっては、本当に刺激的で面白い日々が送れると思います。

社会福祉士として働くうえでいろいろな迷いが生じている方や、ステップアップしてみたいという方には、大学院進学は非常におすすめです。

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