ヘルパーの仕事は大変?メリット・デメリット10選を紹介

福祉の転職

これからヘルパーとして働きたいと考えている人の中には、ヘルパーの仕事のやりがいや、大変さについて知りたい人もいると思います。ヘルパーの仕事は働きやすく、パートの仕事を探している主婦の方にもお勧めします

この記事では社会福祉士として、数多くのヘルパー事業所と連携を取っている筆者が、「ヘルパーとして働くと、どんな良いことがある?」「ヘルパーの仕事のデメリットは?」という疑問に答えていきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/
目次
  • ヘルパーとして働くメリット5選
  • (1)職場の人間関係に悩まなくて良い
  • (2)短時間から働くことができる
  • (3)どうしても都合が悪い時はシフトのキャンセル可能
  • (4)福祉系の業界でステップアップができる
  • (5)感謝される仕事なので、やりがいが大きい
  • ヘルパーとして働くデメリット5選
  • (1)移動している間の給料は発生しない
  • (2)利用者さんからの注文が細かいと感じることがある
  • (3)利用者さんとの相性が合わないことがある
  • (4)ほかのヘルパーと比較されてしまうことがある
  • (5)利用者さんの都合でキャンセルされてしまうことがある
  • ヘルパーの仕事を探すなら、まずは情報収集が大切

ヘルパーとして働くメリット5選

ヘルパーさんとして働くと職場が固定されているわけではなく、曜日ごとに訪問する家が変わるという特徴があります。こうしたヘルパーさんならではの働き方について、まずはメリットを5つ紹介していきます。

(1)職場の人間関係に悩まなくて良い

スーパーのレジ打ちや事務仕事などのように、ヘルパーさんは1か所の職場でずっと働いているわけではありません。各ヘルパーさんは事業所から割り当てられた利用者さんの自宅に1人で訪問し、家事サービスを提供します。家政婦さんと家政婦あっせん所の関係に似ていますね。

単独で行動するため、職場の中で派閥もありませんし、同僚との人間関係に悩む必要が無いというのは、とても気楽ですし、人間関係のストレスが無く働きやすいと言えますね。

過去の職場で人間関係に悩みを抱えている人には、オススメの仕事です。

(2)短時間から働くことができる

ヘルパーさんは各利用者さん宅に、1~2時間程度滞在して家事を行います。1件しか仕事が入っていない曜日は、午前中だけ働くこともできます。ほかのパートだと「1日4時間以上働ける人」などと、時間数の条件が付いていることがあります。しかしヘルパーさんは移動時間も含めて、1日2時間から働くことができます。

お子さんがまだ小さかったり、家族の介護をしなければならないという主婦の方にとっては、働きやすいのではないでしょうか。

毎日ヘルパーを利用する方は少ないので、「毎週水曜日だけは仕事を入れたくない」という希望も通りやすいです。

(3)どうしても都合が悪い時はシフトのキャンセル可能

決まった曜日で働いていても、親族の不幸や子供の体調不良など、突発的にどうしても働くことが難しいということもありますよね。

そうした場合、忙しい職場だとなかなか言い出しにくいということもあるかもしれません。

しかし、ヘルパーさんの場合、時々であれば、個人的な都合でキャンセルさせてもらうということも可能です。

自分が休んだ場合、ヘルパー事業所がほかのヘルパーを派遣できるよう調整してくれるので安心です。どうしてもほかのヘルパーさんが見つからない場合、利用者さんへのサービス提供自体をお休みする事業所もあります。あまりにもしょっちゅう休まれると、事業所や利用者さんも困ってしまいますが、ごくたまにであれば問題ありません。

(4)福祉系の業界でステップアップができる

ヘルパーの仕事に慣れてきたら、資格のために勉強を始めたり、別の福祉事業所で働くことを検討したりすることができます。福祉事業所には、利用者さんが仕事をするために通ってくるタイプやデイサービスなど、色々な形態があります。

お子さんがある程度大きくなったタイミングや、介護が終了するなどして時間ができた時に、ステップアップを考えることができるでしょう。

例えばコンビニのレジ打ちなど、他のパートの仕事ですと、何年も経験を積んでも正社員になることは難しいかもしれません。しかしヘルパーとしての実務経験があれば、福祉業界の中で転職したり、待遇の良い職場に移ることが可能です。人手不足を背景に、正社員の求人もたくさんあるので、安心して働けると思います。しかも40代、50代からでも正社員になる人もたくさんいます!

(5)感謝される仕事なので、やりがいが大きい

ヘルパーの仕事は利用者さんが1人では難しい部分をお手伝いすることです。直接人の役に立てるので、感謝の言葉を掛けられることも多くあります。

自分の仕事が目の前にいる利用者さんの生活を支えていると思うと、社会的にも意義が大きく、やりがいを感じられます。仕事に給料だけではなく、やりがいも求める人にはお勧めの仕事です。ヘルパーの仕事を探すなら介護の求人情報30,000件。カイゴジョブ

ヘルパーとして働くデメリット5選

どんな仕事にもデメリットはつきものです。ヘルパーの仕事はやりがいがあって働きやすいですが、ヘルパーの仕事ならではの大変なところを紹介していきます。デメリットを押さえたうえで応募すれば、長く働けると思います。

(1)移動している間の給料は発生しない

ヘルパーの仕事では、利用者さんの自宅に何件か訪問し、報告のためヘルパー事業所に寄ってから帰ることも多くあります。そのため、普通のパートの仕事よりも移動する時間が長いことが特徴です。「こうした移動時間も仕事に含まれるのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ヘルパーさんの移動時間は、通常のパートの仕事で言うなら「通勤時間」に該当すると考えられるため、パート代は出ないところもあります。その代わり、時給が最低賃金よりも、ちょっと高めに設定されているところもあります。

ちなみに責任者として正社員でヘルパー事業所に勤めているのであれば、勤務時間中の移動は給料が出るので、パートとは異なります。

(2)利用者さんからの注文が細かいと感じることがある

ヘルパーの仕事は利用者さんの困りごとを解決することので、サービス提供中に調理や掃除に関して、色々と頼まれることがあるかもしれません。

ヘルパーの仕事には買い物代行も含まれますが、利用者さんによっては、買ってきてほしい物に関してこだわりがあります。その時に、「ちょっと注文が細かくて応えきれないな…」と感じることがあるかもしれません。買い物代行に関しては、例えば洗剤のメーカーや、野菜の産地などについて指定されることがあります。

ヘルパーの仕事は「普通の暮らし」を提供することですから、どこまでこだわりにお付き合いするかはヘルパー事業所の考え方によって異なります。時間に限りがあるため、1か所しかお店に行けないとなると、すべてのお願いを聞いているわけにはいかないということもあるでしょう。その場合は、利用者さんに「できない理由」を伝えなければなりません。

(3)利用者さんとの相性が合わないことがある

ヘルパーの仕事で利用者さんとお話する機会がありますが、利用者さんとヘルパーさんも人間同士なので、相性が合う人とそうでない人がいると思います。

利用者さんの性格も人それぞれで明るい人からネガティブな人、頑固な人やおおらかな人など、様々です。

ヘルパーさんが「こちらが支援してあげているのに」という気持ちで訪問していると、そのことが伝わってしまい、関係性がうまくいかないこともあると聞きます。

福祉の仕事をしていると、虐待防止の観点から利用者さんの人権擁護について学ぶ機会が多々あると思います。しかしヘルパーさんなど福祉の働き手にも当然、人権はあります。あまりにも理不尽なことを言われるなど、困った時はヘルパー事業所の責任者に相談するようにしましょう。

(4)ほかのヘルパーと比較されてしまうことがある

利用者さんによっては、複数のヘルパーさんが交代で訪問することがあります。ヘルパーさんが足りなかったり、利用者さんが週3回以上利用していると毎回同じヘルパーさんが行けないということが発生したりするからです。

調理や掃除など、サービス提供の内容は一見同じように見えるのですが、ヘルパーさんそれぞれによって微妙に調理のやり方が違ったり、掃除に関しておおざっぱな方もいれば細かい方もいます。

そのため、利用者さんにとっては「AヘルパーさんよりもBさんのやり方の方が良かったなぁ」とか、「Aさんは頼みごとを聞いてくれたけど、Bさんには断られてしまった」と感じてしまうこともあるようです。

利用者さんの役に立ちたいという気持ちは素晴らしいのですが、寄り添いすぎると疲れてしまうこともあります。仕事に慣れていくうちに、適度な距離感を持てるようになります。

どのやり方が正しいということはありませんので、比較されるのは仕方のないことと割り切っていきましょう。

(5)利用者さんの都合でキャンセルされてしまうことがある

利用者さんの中には急遽体調不良で入院する人もいます。また、利用者さんの家族が来るなど、いつもと違う用事が入ることもあります。そういった時に、ごくたまにですがやむを得ずヘルパーの利用をキャンセルされる場合があります

キャンセルされ、ほかの利用者の予約も入ってこなければ、仕事の予定がなくなってしまい、収入減にもつながります。そのためヘルパーさんの中には複数の仕事を掛け持ちして、収入の安定を図っている人もいます。

事業所としては利用者さんが長期間入院することになると、別の利用者さんのサービスを入れてくれる場合もあります。

ただ、コンビニのレジ打ちのように、必ずシフト通りに働けるという仕事とは事情が異なることを理解しておきましょう。

ヘルパーの仕事を探すなら、まずは情報収集が大切

この記事では、ヘルパーとして働く時のメリットとデメリットについて紹介してきました。確かにヘルパーの仕事は大変な面もありますが、この仕事ならではの楽しいこともたくさんあります。

ヘルパーの仕事を探すと、同じ地域でもいくつかの事業所が募集していることもよくあります

福祉業界は基本的に働き手にとって有利な売り手市場なので、ぜひ少しでも待遇の良い職場を見つけて、仕事を楽しんでくださいね。

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