精神保健福祉士はリモート勤務が可能?リモートできる理由8つを解説

相談支援

精神保健福祉士として働いている人の中には、「リモートで仕事ができたらいいのにな・・・」と考える人もいると思います。

確かにリモートで仕事ができたら、家事と両立して働きやすくなり、仕事もより続けやすくなるかもしれないですよね。実際、コロナ禍以降、精神保健福祉士を対象としたフルリモートの求人が出始めています。

この記事では、「精神保健福祉士は本当にリモート勤務が可能?」「なぜフルリモートの求人が出ているの?」という疑問に答えていきます。

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目次
  1. オンライン診療が解禁
  2. 面談はリモートでも可能に
  3. 企業からの依頼が多い
  4. 社会福祉士との需要の違い
  5. メンタルヘルスへの関心の高まり
  6. 書類作成・データ処理の業務も
  7. リモート勤務の仕事の探し方
  8. 全体の中で求人数は希少

オンライン診療が解禁

2017年に厚労省が発令した通知に、「テレビ電話や電子メール、SNS等を組み合わせた診療が可能」と明記され、遠隔地でも受診、受薬が可能になってきました。新型コロナウイルスの流行によって導入が広まり、今後も需要は伸びると予測されています。

こうしたことから、精神科においてもオンラインで受診したい患者さん向けの医療サービスが広まりつつあります。その時に精神保健福祉士の力も必要なので、リモートワークの求人が出るようになってきました。

求人の仕事内容には、「診察に同席」「診察の補助」、「患者さんとの面談」といった文言も並びますが、全てリモートで完結する仕事になります。

面談はリモートでも可能に

オンライン診療でも、極力対面診察に近い形で行うべきとされており、ビデオ通話による面談を希望する人は増えていくものと思われます。

精神科を受診することを躊躇している人でも、オンラインなら気軽に受診してみようという気になる可能性がありますよね。さらに、働いている人にとっては、平日の昼間に受診することが難しいという場合もありますが、オンラインなら夜間でも受診が可能になります。

このように、これまで精神科の受診をためらっていた層にアプローチできるようになるため、潜在的な需要が見込まれると言えます。ちょっと調子が悪いと思ったら受信できるようになるというのは、画期的なことですね。現代病ともいえる、うつ病は早期発見・早期治療が大切なので、予防医学の観点からも意義のあることと言えます。

仕事終わりに自宅からオンラインで受診したいというニーズに応えるため、リモートでの面談を行える、精神保健福祉士の資格を持つ人材が求められています

企業からの依頼が多い

精神保健福祉士のフルリモートの求人を出しているのは、社会福祉法人よりも一般企業であることが多いです。これまで説明してきた通りオンライン診療に関する仕事であったり、社員のメンタルヘルス対策の仕事のことが多いです。

精神保健福祉士の資格を持っている人は、これまで病院や社会福祉法人で勤務してきた方も多いかと思います。今後は一般企業でも活躍の場が広まっていきそうですね。

障害福祉サービスの制度の中で働いている場合、事業所の収益も一定なので、給与も頭打ちであることが多いです。しかし、一般企業で働くようになると、企業の従業員という扱いになるため、待遇も社会福祉法人より良いことが期待できます

社会福祉士との需要の違い

精神保健福祉士のリモートでの求人はある一方、社会福祉士のリモートでの仕事はほとんど出ていないのが実態です。

精神保健福祉士と社会福祉士は両方持っている人もいますし、活躍している場所も似ていますが、なぜリモート勤務の求人は精神保健福祉士の方が多いのでしょうか。

筆者が転職サイトで求人を分析すると、社会福祉士の仕事は、相談支援であっても、高齢者や障害者など幅広く対応することが求められています。また、高齢者や知的障害のある方たちにとっては、リモートでの面談を行えない場合も多いです。その結果、社会福祉士のリモートの求人はほとんど出ていないということになっていると思われます。

高齢者や障害のある方とは、直接会って面談しなければならないことが多いということですね。

メンタルヘルスへの関心の高まり

近年、職場でストレステストが実施されるようになり、会社として従業員のメンタルヘルスに取り組まなければならなくなりました。さらに障害者差別解消法が施行され、企業としても合理的配慮や差別の解消に尽力するようになってきています。

また、多様性が重視されるようになり、精神疾患への偏見も以前よりは薄れてきつつあると言えます。

こうした背景から、メンタルヘルスへの関心が高まり、心の病気は特別ではなく、誰もが患者になるかもしれないと、理解が広まってきています。そのため、精神保健福祉士のニーズも高まってきている中で、リモート勤務での求人が出てきているのではないかと思われます。

書類作成・データ処理の業務も

リモートの仕事内容には、面談以外にも、ストレスチェックのデータ結果を分析するための資料や、面談結果を記録する書類を作成したりする仕事もあります。こうした書類作成の仕事は、自宅でも行うことが可能です。

パソコンとインターネット、静かに働ける環境さえあれば、精神保健福祉士として、フルリモートで働ける可能性が出てきました

フルリモートでは出社しなくてよいので、勤務時間をなくすことができたり、自分のペースで働くことができたりするメリットがありますよね。福祉分野ではまだまだICTの活用は遅れているため、今後の伸びしろに期待できそうです。

リモート勤務の仕事の探し方

「精神保健福祉士としてフルリモートの仕事をしたいけど、どうやって探すべき?」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

転職サイトで検索する際に、「精神保健福祉士 リモート」で検索してみると、ヒットした求人を閲覧することができます。

また、最近ではフルリモートに特化した転職サイトも登場していますが、どちらかというと、エンジニアやウェブデザイナーなどの経験者向けなので、精神保健福祉士の求人を見つけることは難しそうです。

なかなか見つからないと思った場合は、「リモート」を他の言い方にして、「テレワーク」「完全在宅」などでも検索してみることをお勧めします。

全体の中で求人数は希少

フルリモートの求人が出始めてはいるものの、全体の求人の中では、まだまだ稀と言えます。

定期的に転職サイトを見ていると、求人が出てはいるのですが、「超人気」と表示が出ていることが多くあります。やはりフルリモートは働きやすいので、多くの人が自宅でできる仕事を求めていると言えますね。

それでもフルリモートの求人を見つけたら積極的に応募していけば、通過できる可能性もあります。一般事務やデータ入力の仕事は誰でもできるのでライバルも多いのが実情です。それに対して、オンライン診療の補佐や面談業務は、有資格者に限定して求人が出ているので、事務職に比べるとライバルが少ないと言えます。

希少な求人を見逃さないよう、サイトをこまめにチェックすることが大切と言えますね。

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