社会福祉士の次は何の資格を取るべき?役に立つ資格9選を紹介

社会福祉士の資格

社会福祉士の資格をすでに取得した人の中には、さらに次の資格を取ってステップアップしたいと考える人もいると思います。

社会福祉士は児童~高齢分野まで既に幅広く学んでいるので、何か強みと言える専門性を身に着けると良いですよね。

この記事では、「社会福祉士を取った後はどんな勉強をするべき?」「さらに資格を取るメリットは?」という疑問に答えていきます。

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目次
  • 社会福祉士を取った後にも、さらに資格は必要?
  • 社会福祉士に加えてさらに資格を取るメリットは?
  • 資格を取るデメリットはある?
  • (1)精神保健福祉士
  • (2)介護福祉士
  • (3)社会福祉学修士号
  • (4)臨床心理士
  • (5)認定社会福祉士
  • (6)認知症サポーター
  • (7)社会保険労務士
  • (8)ファイナンシャルプランナー
  • (9)整理収納アドバイザー

社会福祉士を取った後にも、さらに資格は必要?

社会福祉士は福祉業界の中で働く上で、一定程度の専門的知識があると評価されます。その一方で、専門職として働く以上、常に技術に磨きをかけ、学んでいく姿勢が必要と言えます。

実際には、国家資格を取った後に勉強を続ける人はほとんどいません。

逆に言えば、資格を取った後も意欲を持って学び続ければ、ほかの人にキャリアで差をつけることが可能になるでしょう。

現状に満足せず、何か強みを身に着けて一歩抜きんでたいと考えている人にとっては、さらに資格を取ることはお勧めできます。

現状のままで良いと思っている方にとっては、働きながら、もう一つ資格を取るための時間やエネルギーを割くことは難しいと思われます。まずは資格を取るための目的を考えてみることをお勧めします。

社会福祉士に加えてさらに資格を取るメリットは?

経済的な側面から見ると、資格は社会福祉士のみで十分と言えます。なぜなら、複数の資格を持っていても、資格手当は一つの資格に対してしか支給されないことがほとんどだからです。2つ資格を持っていたからと言って、資格手当が2倍になることはありません。

しかも、資格を取るために学校に通ったり、受験したりするためにもお金がかかりますよね。

ただ、職場によっては資格を取るための費用を補助してくれる制度を設けているところもあります。そのため、学費を職場で負担してくれ、かつ、お金よりも知識を身に着けることが目的であれば、ほぼ無料で学ぶことができるというメリットがあると言えます。

資格を取るデメリットはある?

社会福祉士の勉強をしたことがある人ならお分かりかと思いますが、「もう一つ資格を取る」と言っても、実際やってみるとすごく大変なことですよね。自腹で教科書もたくさん購入しなければなりませんし、レポートや実習などの課題をクリアしなければなりません。

1人暮らしの方であれば、自分だけの頑張りでさらに勉強してステップアップということも可能かもしれません。ただ、ご家族がいる方にとっては、資格を取るにあたって、十分説明し、理解を得る必要があるでしょう。

それだけ、資格を取るための時間を割くには、家族の協力が必要となるからです。時には別の何かを犠牲にしなければならないことも出てくるかもしれません。もう一つ資格を取るには、ある程度の覚悟が必要と言えます。

それでもやっぱり、ステップアップするために資格がほしいと思う方向けに、実際どんな資格がオススメなのか、社会福祉士と相性が良い資格はどんな資格なのかという点も踏まえて、紹介していきます。

(1)精神保健福祉士

社会福祉士とダブル受験する人も多い、精神保健福祉士は社会福祉士と最も相性が良い資格と言えるでしょう。筆者も両方の資格を持っていますが、福祉の仕事をしている上で、知識が役に立つことも多々あります。

障がい分野では精神疾患の患者さんを支援する時、介護保険分野では認知症患者さんのケアに当たる時に役に立つ知識を得ることができます。児童分野でも子どもの心のケアをする時に役に立つでしょう。メンタルヘルスが注目される中、今後も精神保健福祉士の活躍がさらに期待されています。

医療・福祉業界では精神保健福祉士の資格はある程度評価されるという点もメリットと言えます。ただ、業界以外の人には資格の名称や役割が意外とあまり知られていないという点では、デメリットと言えるかもしれません。

(2)介護福祉士

社会福祉士と介護福祉士は「双子の資格」と言われるように、学習範囲がかなり重なっています。介護福祉士はケアの専門家ですから、相談支援よりも現場での介助の仕方に重きを置いていることが特徴です。現在も相談支援の仕事をしていて、これからも直接支援の現場には行くつもりはないという方には、あまり必要性が無いかもしれません。

介護福祉士の方が難易度は低いと言われていますので、社会福祉士を取得できた方であれば、きちんと勉強すれば介護福祉士も取ることができる可能性が高いと言えるでしょう。

高齢分野で勤務している人は、介護福祉士の資格があると生涯にわたって生かすことができますね。障がい分野で働いている方にとっても、障がい者の高齢化が目立っているので、今後知識を生かすことができるでしょう。

(3)社会福祉学修士号

4年制の大学を卒業していれば、大学院に進学することが可能です。高卒や専門学校卒の方で、大学院に行きたい場合は、受験資格があるかどうか各大学に問い合わせてみましょう。

大学院修士課程で2年間学ぶと、修士号を得ることができます。これは資格というより学歴になるのですが、意外にも様々なところで評価されるのでお勧めです。

例えば、社会福祉系の大学や専門学校の教員になるには、ほとんどの場合修士号以上の学歴が求められます。逆に言うと修士号があることで、仕事の幅が広がると言えます。

筆者も修士号を取ったのですが、転職活動でも学んできたことが認められ、希望する職種に就きやすくなります

(4)臨床心理士

相談支援の仕事をしている方の中には、さらに勉強して心理系の資格を取得される方もいます。相談支援事業所にいると、相手の悩みに寄り添ったり、悩みの原因を見つけたりするには、やはり心理について学んでみたいと考えるからだと思います。

ただ心理士は大学で心理系の科目を学ぶなど一定の要件があり、難易度は高いと言えるでしょう。心理士の資格を持っていると、病院などに転職しやすくなるというメリットがありますね。(ただし心理士としての採用枠はソーシャルワーカーより少ないです)

福祉の事業所で勤務するのであれば、福祉系の3大国家資格(社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士)を持っていれば加算が付くことがあるものの、心理士の資格では加算がない要件になっていることもあるので、福祉系の資格とは分けて考える必要があります。

(5)認定社会福祉士

認定社会福祉士は、社会福祉士として実務経験を積んだ後に、研修を受講すれば得ることができます。

ただ、今のところ取得してもメリットが少ないのが現状です。認定社会福祉士を持っていても、事業所に加算が付くわけでもなく、本人にも資格手当は追加でつくことはありません。

また、認定社会福祉士になったとしても、社会福祉士との違いを理解できる人は福祉業界の中の人だけなので、利用者さんや他の業界の人に何か評価されるということもほとんどないでしょう。

社会福祉士を取った後にもさらに研鑽を積んで、自分のモチベーションを保ったり、学んだ証がほしい場合には、認定社会福祉士を取っても良いかもしれません。

(6)認知症サポーター

福祉の民間資格の中には、数時間~数日間講座を受講すれば得られるものがいくつか存在します。認知症サポーターもその一つですが、資格というよりも、「ちょっと学んだ証」程度のものと考えておいた方が良いでしょう。

福祉の仕事が未経験なので、認知症サポーターになったからといって、就職や転職に有利になることはほとんどないと言えます。

自己研鑽のために取得したり、「認知症サポーター」という制度そのものを広めたいので自分も取る、という目的ならアリだと思います。

(7)社会保険労務士

同じ「社会」という言葉が入り、しかも年金など公的な制度に関して、学ぶ範囲が一部重なっているため、社会保険労務士を目指す人もいます。

特に社会福祉士と社会保険労務士のダブル資格で事務所を開く場合には、社会保険労務士はあった方が良いでしょう。

障害や高齢分野に強みを持つ社会保険労務士として活躍が期待されます。

ただ社会保険労務士は、社会福祉士よりも難易度がぐっと高くなります。仕事を続けながら勉強をするのはかなり大変だと思われます。

難易度が高い資格は、取得できれば強みになりますが、取れなかった場合、掛けた労力や時間が返ってこないリスクがあるということも頭に入れておきましょう。

(8)ファイナンシャルプランナー

金融や経済は福祉とは全く別の分野ではありますが、社会福祉士の人が次に取る資格として、意外と多いのが、ファイナンシャルプランナーです。

相談支援の仕事をしていると、利用者さんのお金の問題は切っても切り離せないですよね。そこで、利用者さんのファイナンシャルプランニングもできると、強みになると言えるでしょう。3級であればそれほど難易度も高くなく、社会福祉士の知識も生かせるので、学びやすいでしょう。

ファイナンシャルプランナー3級の出題範囲は、仕事でも知識を生かせますし、プライベートでも役に立つ知識を得ることができます。

(9)整理収納アドバイザー

社会福祉士として利用者さんの自宅を訪問すると、もう少し部屋の中を片付けて、綺麗にしてあげたいと思うことは無いでしょうか?

また、相談員は実際に引っ越しの補助をすることがありますし、ヘルパーは利用者さんの自宅の片づけを手伝うことがあるでしょう。

自己流ではなく、どうすれば片づけを効率的に進めていくことができるのか、伝える必要があります。整理収納アドバイザーの資格があれば、理論的に片づけについてアドバイスすることができるようになります。

また、自身の生活でも断捨離をする時などに役に立つので、オススメの資格でもあります。

この記事では、社会福祉士の方が次に資格を取るとしたら、どんな資格があるか8選を紹介してきました。ステップアップするには、資格を取ることだけが全てではありませんが、学んでいくその先に資格も取れたら、うれしいですよね。

働きながら資格を取るのは大変なので、プライベートとバランスの取りやすい職場で働きながら、学んでいくことをお勧めします。

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