社会福祉士に向いていない人とは?特徴5つを紹介

社会福祉士の資格

これから福祉の仕事をしたい、あるいは社会福祉士の資格を取りたいと考えている人の中には、「そもそも自分は社会福祉士に向いているのかな?」と心配になる人もいるかと思います。

福祉の仕事を長く続けていくのであれば、社会福祉士に向いていないと思われる特性を持っている人の方が、仕事に慣れるまで大変だと思います。しかしあらかじめ自分の特性を理解しておけば、たとえ社会福祉士に向いていないとしても、対策を講じることができます

そこでこの記事では、実際に社会福祉士として働く筆者が、どのような人が社会福祉士に向いていないのかという疑問に答えていきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/

目次

1,社会福祉士に向いていない人の特徴5つを紹介

2,自分が成果を収め、活躍したい人

3,正解が1つの方が好きな人

4,信念が強い人

5,1人で黙々と作業したい人

6,仕事内容や範囲が決まっている方が安心する人

7,社会福祉士に向いていないとしても、克服は可能

1,社会福祉士に向いていない人の特徴5つを紹介

社会福祉士の資格を取得するには最低でも2年程度掛かるので、資格の勉強を始める前に、自分自身が向いているかどうかは気になるところですよね。

もしどうしても向いていないと分かれば、勉強を始める前に方向転換して、もっと自分自身に向いている職業を探すことができます。

ただ、向いていない人でも克服して社会福祉士として働くことはできます。

この記事は10分ほどで読めるので、ぜひ最後まで読んでいただき、福祉業界でどのように働いていきたいか、じっくり考えるきっかけになれば幸いです。

2,自分が成果を収め、活躍したい人

社会福祉士の仕事は、高齢・障がい・児童など、どの分野であっても、あくまで利用者さんが主体となって動いていきます。そのため、社会福祉士がいくら目標を設定したとしても、利用者さんの希望と異なり、自分の思った通りにならないことも数多く出てきます。社会福祉士の仕事としては、成果を求めるよりも、相手に合わせて柔軟に動き、利用者さんが暮らしやすくなるお手伝いをしていくことが大切となります。

成果によって評価が得られることは少ない

また、福祉の仕事は成果が非常に見えにくく、社会福祉士が働いたことによって、〇〇が達成されたという評価を受けることはほとんどありません。ただ、ずっと関わっていくうちに利用者さんの生活が改善されたことで、「あぁ良かった」と思えたり、ご家族から感謝されたりすることがあるので、そうした一瞬が、やりがいになります。

そのため、会社や組織の中で、自分自身が活躍していきたいという志向のある方は、営業など数字で評価される仕事の方が向いていると言えるかもしれません。

3,正解が1つの方が好きな人

社会福祉士は福祉制度に関する知識を持っており、利用者さんにアプローチする上で訓練を受けているという専門性はあります。ただ、支援の在り方に正解はなく、社会福祉士が10人いたら、十人十色の支援が行われることも珍しくないでしょう。そのようなクリエイティブなところが福祉の仕事の魅力でもありますが、正解がないということに不安や違和感を覚える方もいるようです。

やってみないと分からない

時にはケア会議において、社会福祉士同士で支援の方向性に関して意見が食い違うこともあります。ある利用者さんの支援について、A案とB案があった場合、支援者側の議論ではA案の方が正解だと思われたとしても、実際に行ってみるとB案の方がその利用者さんには合っていたということもあります。ですから、正解が決まっていないところに面白さや醍醐味を感じられる人の方が、社会福祉士に向いていると言えます。

決められた通りに仕事を進めたいタイプの人は、公務員などの方が向いているかもしれません。

4,信念が強い人

信念が強いということは、理想に向かって動いていける人でしょうから、仕事をする上で大切な要素の一つです。ただ社会福祉士として働く場合、自分自身の信念が強いと、それを曲げられずに上手くチームプレーができないこともあるので要注意です。

社会福祉士の仕事は個別のケースによって全く異なる対応が求められるので、「○○であるべき」という信念はあまり強く持たずに、周囲に合わせて調整できる人の方が向いていると思われます。

もちろん、「利用者さんの権利を守りたい」といった、人権に関する信念を持つことは、社会福祉士にとって重要な素養となります。しかしそれ以外の点では、利用者さんと対話したうえで決まっていくことが多いので、自分自身の信念は強く持たない方が仕事をしやすくなるでしょう。

もし自分自身の信念が強いというタイプの方は、仕事中はその信念を強く押し通すのではなく、頭の片隅に置くよう練習を重ねると良いかと思います。

5,1人で黙々と作業したい人

社会福祉士は医療や行政、教育機関など、ほかの専門職と連携し、調整役となることが多々あります。時には福祉に関する学習会を企画したり、ケア会議の進行を任されたりすることもあります。

そのため、社会福祉士は人とのコミュニケーションを絶えず行う職種と言えます。

もし人とのコミュニケーションが苦手で、1人で作業を続ける方が好きであれば、社会福祉士よりも、事務などの方が向いているかもしれません。もちろん事務職であっても、福祉施設の事務職として働くなど、福祉に携わることはできます。そうした自分自身の得意なことを活かして福祉の業界を支える立場に就くこともできるでしょう。

社会福祉士になることだけが、福祉の仕事ではないので、ぜひ自己分析を深めていくことをお勧めします。

6,仕事内容や範囲が決まっている方が安心する人

社会福祉士はその状況に応じて、仕事内容が増えたり、予定外の仕事を任されたりすることがあります。そういった意味では、社会福祉士は福祉の専門職ではあるのですが、医療職に比べて「なんでも屋さん」になりがちな部分もあります。

例えば、利用者さんの自宅がゴミで溢れかえっており、生活がままならないとしたら、家の片づけを手伝うこともあります。もちろん、清掃業者に依頼することもありますが、利用者さんが困窮しており清掃代を払えないとしたら、行政や福祉関係者が手伝うしかないという場合もあるのです。

ですから、社会福祉士の仕事範囲は決まっているようで、決まっていないというところがあります。専門以外のことであっても、利用者さんにとって必要だから取り組もうと思える人の方が、社会福祉士に向いているといえるでしょう。「私は専門職なので、○○しかやりません」というスタイルの人は、社会福祉士になってから苦労することもあるかもしれません。

7,社会福祉士に向いていないとしても、克服は可能

この記事では、社会福祉士に向いていない人の特徴を5つ紹介してきました。人にはそれぞれ向き・不向きがあるので、これらの特徴があったからと言って、良い・悪いということではありません。

もし自分自身がこれらの特徴に当てはまり、社会福祉士に向いていないと感じたとしても、資格の勉強を進めながら克服していけば、社会福祉士として働くことは十分可能ですので、安心してください。

万が一、途中で社会福祉士の資格取得を断念したとしても、事務や経理、調理補助、送迎運転手などソーシャルワークとは別の専門職として、福祉施設で働くことも可能です。また、資格がなくても現場の支援員として勤務している人はたくさんいます。ぜひ自己分析を進め、どのような職種で働きたいかじっくりと考えてみてくださいね。

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