相談支援専門員の仕事が育児と両立しやすい理由5つ

相談支援

これから相談支援専門員を目指す中で、「子育てと両立できるのか?」と考える人もいると思います。

また現在、相談支援専門員として働く中で今後、出産や育児を迎える方にとっても、重要なテーマと言えるでしょう。そこでこの記事では、実際に子育てをしながら相談支援の仕事をしている筆者が疑問に答えていきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/

目次

1,相談支援専門員の仕事が育児と両立しやすい理由5つ

2,スケジュールを自分で立てやすい

3,ライフステージに合わせて業務量の調整が可能

4,書類作成など自宅でも作業が可能

5,子供の発熱への対応

6,周囲への影響が最小限で済む

7,子育て世代はもちろん、通院中や介護中の方にも働きやすい

 

1,相談支援専門員の仕事が育児と両立しやすい理由5つ

結論から言うと、相談支援専門員の仕事は育児と両立しやすい職種と言えると思います。具体的な理由はこれから解説していきますが、自分の生活に合わせて働きやすいということは、長く続けやすいということにもなると思います。たとえ一度現場から離れてしまっても専門職ですので、復帰しやすいというメリットも大きいですよね。

さらに、子育てと仕事を両立しやすいということは、結婚や介護など他のライフイベントを迎えている方にとっても働きやすいと思いますので、ぜひ参考になさってくださいね。

2,スケジュールを自分で立てやすい

相談支援専門員の業務内容は、主に面談や訪問、書類作成や会議の準備・進行などです。これらのスケジュールは上司から指示されるよりも、自分の担当している利用者さんや事業所と調整して決めることが多いかと思います。

ですから、あらかじめ子供の参観日や学校行事、PTAの会議など、子供に関連するイベントの日程が決まっている場合は、その日を空けることが可能になります。

一方で、同じ福祉業界でも、施設や通所事業所で勤務していると、そうはいかないでしょう。

有給はもちろん労働者の権利ではありますが、有給を取りやすいか、取りにくいかどうかは、子育て世代が働く上で大切なポイントです。

子どものイベント優先で働くことができるのは、子育て中の世代にとって大きなメリットではないでしょうか。

3,ライフステージに合わせて業務量の調整が可能

相談支援専門員の仕事では、上司に相談しておいて理由が認められれば、ある程度業務量を調整してくれる場合が多いでしょう。というのも、相談支援専門員の資格を持つ人が不足しており、資格保有者に急に退職されると相談支援事業所の運営が困難になるためです。資格を持っていることは大きな強みになります

ですから、上司と面談などをする機会があれば、「子供が小学校に上がるまでは時短勤務を続けたい」など、融通が利く場合が多いのです。

時短勤務であれば、無理な作業量を押し付けられることも少なくなるでしょう。その分、効率的に作業を進めるなど、仕事面で貢献することができれば、肩身の狭い思いをしなくて済むはずです。

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4,書類作成など自宅でも作業が可能

相談支援専門員の仕事の中には、サービス等利用計画の作成と言って、パソコンで資料や書類を作る業務も含まれます。また、近年では会議や研修もオンラインで行うことが増えてきました。ですから、職場が認めてくれさえすれば一部自宅で働くことも可能になってきています。

ご本人との面談は、まだまだ現地に赴かなければならないこともありますが、事業所への聞き取りはオンラインでも十分可能になってきました。業務をフルリモートで行うことは難しいかもしれませんが、リモートワークを取り入れることはそれほど難しくはないでしょう。子ども看病をしながら自宅で働くというのは大変なことですが、リモートワークをしながら合間に掃除や洗濯などの家事を片づけられると、子供の相手をする時間を作ることができます。

5,子供の発熱への対応

子育てをしながら働いている方にとって、最も両立が難しいと感じる瞬間が、子どもの急な発熱への対応ではないでしょうか。特に保育園は37.5度以上の熱が出た場合、園児を預かることができないので、保護者に連絡が行きます。

その場合、仕事を早退して子供を保育園に迎えに行き、病院に行ってから自宅で看病するということが多いのではないでしょうか。よほど祖父母が近くに住んでいて、頼れるのであれば話は別かもしれませんが、祖父母が遠方に住んでいるとすぐに頼むことは難しいですよね。

月末の締め切りを守ればOKな仕事が多い

相談支援専門員の仕事は、「どうしてもその日のうちに済ませなければいけない」という業務が比較的少ないことも特徴です。もちろん、毎月月末までにはサービス等利用計画を役所に提出しなければならないので、締め切りは存在します。

しかし、早めに仕事を進めておくことができれば、そうした問題もクリアできます。

また、面談が入っていたとしても相手に事情を説明すれば、延期してもらえることが多いでしょう。もちろん、面談を延期してもらった場合は相手に丁寧に謝り、後でフォローすることは大切です。

6,周囲への影響が最小限で済む

子育てをしながら働いていると、どんな職種でも、どうしても上司や同僚にしわ寄せが行ってしまうことってあると思います。例えば、同僚の方が多くの業務量を抱えていたり、仕事を頼まざるを得なかったりするでしょう。

そういった時に、申し訳ないという気持ちを強く抱えたり、自分を責めたりしまって、退職につながるケースもあるでしょう。

しかし、これまで述べてきたように、相談支援専門員の仕事は自分でスケジュールを管理しやすく、1人で動く仕事も多いので、子どもの用事で早退したとしても、周囲に迷惑が掛かりにくいという特徴があります。例えば午後に半日休みをもらっても、自分の担当する業務さえきちんと月末までにこなしておけば、同僚の負担が増えることはありません。こうした仕事の特性上、相談支援専門員は有給や子どもの看護休暇を取得しやすいのです。

通所事業所では休みを取りにくい

筆者は以前、障がい者向けの通所事業所でも勤務していたことがあります。生活介護事業所や就労支援事業所だと、利用者さんの人数に対して職員が配置されているため、職員1人が休むとどうしても他の職員の業務量や体力的・精神的な負担が増えがちです。あまりにも人手不足だったため、有給を取るにも根回しが必要だったり、休む理由を説明させられたりしました。(本来有給を取る場合、労働者は職場に取得理由を説明する義務はありません)

そうした事業所で働くのに比べ、相談支援専門員は早退せざるを得なくても、「周囲に迷惑かけちゃっているな」という後ろめたさが圧倒的に少なくて済むのが、子育て世代にとって嬉しいポイントです。

7,子育て世代はもちろん、通院中や介護中の方にも働きやすい

この記事では、相談支援専門員の仕事が子育てをしながら働きやすい理由を紹介してきました。今回は子育てにフォーカスしましたが、同じ理由で、通院中や介護中の方にとっても働きやすい職種と言えるのではないでしょうか。

実際に筆者の同僚にも、月2回の定期通院をしながら相談支援の仕事をしている人もいます。

子育てだけではなく、相談支援専門員が長期にわたって働きやすい環境を作ることができれば、福祉の人材不足や離職の問題を解決する一歩となると思われます。

筆者自身も、相談支援専門員を続ける理由として、仕事のやりがいが大きいということもありますが、やりがいだけでは長続きしないでしょう。

家庭と両立できることが、働き続けるモチベーションになる

やはり子育てと両立しやすいからこそ、今後も事を続けられるという自信や意欲につながっていると実感しています。

離職が少ないということは、結果的に相談支援専門員を雇用している事業所にとっても大きなメリットですよね。

この記事が、福祉の仕事をしている方や、子育てをしながら無理なく働きたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

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