社会福祉士のスキルを子育てに生かせるポイント7選

社会福祉士の結婚・育児

初めて子育てをしていると、うまくいかないことや、悩ましいことが次々と出てきて困ってしまった経験はありませんか?

筆者の場合もまさに子育て真っただ中で、授乳や寝かしつけなど、日々試行錯誤の連続です。

しかし、その中でも社会福祉士として学んだ知識や経験が育児に生かすことができると感じることが多々あります。

今回は子育てで、社会福祉士が仕事の経験を生かせるポイント7選を紹介します。福祉の仕事に就いている人もそうでない人も、子育ての参考になれば幸いです。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/

目次
  1. ストレングス視点で子どもの長所を見つける
  2. ノンバーバル・コミュニケーションができる
  3. 声掛けで試行錯誤して効果を比較できる
  4. 制度の申請に慣れている
  5. 適切にサービスの利用ができる
  6. 適切な距離感を保つことができる
  7. 本人の立場に立って考えることができる
  8. 社会福祉士として働きながら子育てを楽しもう

1,ストレングス視点で子どもの長所を見つける

ストレングス視点とは、相手の強みを見つけることによって、生活改善や支援に生かしていく視点のことです。

社会福祉士として働いていると、利用者さんの良いところを見つけることに自然と長けていくのではないでしょうか。それはプライベートや子育てにおいても、生かしていくことができると感じました。

例えば、筆者自身も自分の子の発達が心配だったり、泣き止まなくて困ったりしたことがあります。

そのような時はつい、子どもの駄目なところや、自分にとって困る部分だけに注目してしまいがちです。

しかし、ストレングス視点を使えば、子供の強みや良いところを探すことができます

「泣いていることが多いけど、昼寝もしてくれるようになった」

「体重の増え方がなだらかだけど、毎日着実に増えていっている」

こんな風に、子育てする上で発生する悩みについて、良いところやできているところに視点をずらすことによって、前向きになり、自信をもって子育てすることができます。

こうしたストレングス視点は一朝一夕では身に着けられません。

普段の仕事で備わったストレングス視点のスキルを活かすことができるのは、社会福祉士ならではだと思います。

2,ノンバーバル・コミュニケーションができる

社会福祉士の資格の勉強をしていると、コミュニケーションには言葉によるものと、言葉によらないノンバーバル・コミュニケーションがあることを習います。

コミュニケーションに2種類あるなんて、普通に生活していると意識することはありませんが、ここでも社会福祉士の視点が活きてきます。

当然、赤ちゃんは言葉で会話ができませんので、泣いて表現しているのですが、親としては何を訴えているのか分からなくて困ることが多いかと思います。

ノンバーバル・コミュニケーションでは、相手の視線や表情、仕草など、言葉以外の部分から相手の気持ちを推し量ります。

観察力と想像力を働かせてみる

子育てでも、赤ちゃんと会話できなくても、泣き方にいくつか種類があるのが分かってきたり、ある特定の仕草をしたときは「お腹が空いているな」「何か口に入れて安心したいんだな」と想像できるようになったりします。想像力を働かせることで、親もパニックにならず、落ち着いて対応することができるようになります。

会話ができなくて分からない、子育て辛いと感じた時は表情や仕草に注目してみると、何か特徴が見えてくるかもしれません。こういった対応ができるのも、普段社会福祉士として人間を相手にして、相手のニーズを捉えようとしているからではないでしょうか。

3,声掛けで試行錯誤して効果を比較できる

社会福祉士として人を支援する仕事をしていると、利用者さんの行動が好ましいものになるよう、声掛けや対応を変化させ、うまくいく方法をいくつか試すことがあります。

子育てでも同様に、子供がスムーズに行動できるようにしたり、機嫌を損ねずに過ごせるように、声掛けすることが何度もあると思います。

例えば、「利用者さんの作業のスピードを上げるにはどうしたら良いか?」という課題に対して、集中力を高めるような環境を作ったり、一つの仕事が終わる度に褒めたりと、色々なアイディアが思い浮かぶでしょう。「Aは駄目だけど、Bは良いよ」といった、妥協案を探ることも、普段の支援ではよくあることかと思います。

これと同様に、子育てでも「子どもがお菓子を買わないとスーパーから出たがらない時に、どう声掛けすれば良いか?」といった課題が出てきます。

もちろん子ども一人ひとりによって、状況は異なりますし、正解は一つではありません。

思わず頭を抱えてしまいそうな状況ではありますが、クイズだと思って親も楽しみながら、対応できると良いですね。

わが子のことではありますが、仕事のように客観的な視点で行動の変化を比較できると、尚良いと思います。

社会福祉士には「この声掛けは効果的だった!」「この対応はあまり効果がなかったから、別の対応にしてみよう」など、考えながら試行錯誤していくことができるスキルがあるので、社会福祉士として働いているメリットを感じます。

4、制度の申請に慣れている

社会福祉士は仕事上、利用者さんに必要な制度を活用したり、場合によっては代理で申請したりします。

子育てにおいても、役所へ出生届を出したり、子供手当の申請を行ったりと、やらなければならないことがたくさん出てきます。

役所以外にも、働いているお母さんは産休・育休に関係する申請をしなければならないので忙しいですよね。

しかも、助成金や子育て支援のプログラムによっては、締め切りが設定されているものもあるので、見逃さないよう期日までに申請することが大切です。初めての子育てをしながら申請するのは、面倒に感じてしまいがちです。

しかし、社会福祉士は制度に関係する書類の処理に慣れています。

そのため、役所や病院から色々な書類を渡されても、比較的、抵抗感なく、スムーズに申請することができました。


5,適切にサービスの利用ができる

子育てしていると、1人ではうまくいかなかったり、壁にぶつかったりすることがあると思います。そのような状況では誰かの手を借りることが大切ですが、ついつい1人で責任を背負って頑張ってしまう人も多いようです。

近年、困っているときに助けを求め、受け入れられる力のことを「受援力」と呼び、立ち直っていくために必要なスキルとされています。

社会福祉士の場合、利用者さんが持っている課題に対して適切なサービスを組み立てることが仕事の一つです。

ですから、自分自身の生活上の困りごとや課題に対しても、どうすれば解決できるのか考えることができるでしょう。筆者も地域の子育て支援センターに遊びに行ったり、産後ケアを受けたりすることで、何とか育児を続けられています。

「孤育て」から脱出できる

また良いサービスがあれば積極的に活用していくことを、自然と受け入れられるかもしれません。

ご近所づきあいが昔よりも減っている現代では、子育て中に孤立してしまい、「孤育て」状態になりがちです。そうした背景から産後うつになる人が増えていると言われています。

適切なサービスを利用することによって、苦難を乗り越えていくことは、子育てにおいて必要なことと言えますね。

6,適切な距離感を保つことができる

社会福祉士として勤務していると、利用者さんとは適切な距離感を保つよう気を付けることが多いですよね。子育てでも子どもとの距離感は大切で、近すぎても遠すぎても良くないと思います。

子どもが1人で遊んだり、学んだりしていることはよくありますが、構いすぎず、放ったらかしにせず、ちょっと離れて見守ることが大切とされています。

例えば、子どもがお絵描きに夢中になっている時は、子ども自身が想像力を働かせながら楽めるとよいですよね。親が「何を描いているの?」「それは青色の方がいいんじゃない?」などと、干渉しすぎても良くないでしょう。適切な距離感を考えると、子どもが絵を描き終えた時に「上手に描けたね」と褒めてあげることができます。

社会福祉士は普段の仕事経験を活かして、子どもが今、何を必要としているのか?あるいは、必要としていないのか?を見極めながら、見守ることができるでしょう。

7,本人の立場に立って考えることができる

社会福祉士として働いていると、利用者さんやご家族の気持ちになって考えることが多いのではないでしょうか。

福祉の仕事では、「自分がもし利用者さんの立場だったら、○○は嫌だろうなぁ」と想像することって大切ですよね。

子育てでも同様で、子どもの気持ちになって考えてみると、育児がうまくいくことが多くあります。

例えば、子どもが言葉でうまく表現できなかったとしても、「子どもにとっては○○が嫌だったから、泣いているんだ」などと想像することで、子どもに対して優しく接することができるようになります。

8,社会福祉士として働きながら子育てを楽しもう

ここまで、社会福祉士として働いている中で身に着けたスキルが、子育てにおいて活用できるポイントを解説してきました。

福祉の仕事も子育ても、人間同士が接しながらお互いに成長していくという点で似ている部分があるのではないでしょうか。

他人である利用者さんを相手にする仕事と、わが子を相手にする育児とは、全く別物と感じる方もいるかもしれません。

もしそうだったとしても、意識的に社会福祉士のスキルを活用しようと試みるだけでも、違ってくると思います。

ぜひ福祉の仕事で得たスキルを、プライベートでも活用してみてください。

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