介護・福祉で年末年始に休める仕事は?ランキングトップ10

介護や福祉の仕事をしている方の中には、家庭の都合などで「年末年始はしっかりと休みたい」と考える人もいると思います。

普段の仕事が大変なので、年末年始くらいは休みを取りたいですよね。

この記事では、福祉業界の中で複数の職場を見てきた筆者が、年末年始に休みやすい介護・福祉の仕事のランキングを作成し、その根拠を解説していきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/
目次
  • 1位 公務員
  • 2位 社会福祉協議会の職員
  • 3位 通所事業所(就労支援事業所など)の支援員
  • 4位 病院のワーカー・入所施設の相談員 
  • 5位 相談支援事業所の相談支援専門員
  • 6位 ケアマネージャー
  • 7位 ヘルパー
  • 8位 事業所の管理者・施設長
  • 9位 グループホーム支援員
  • 10位 入所施設の支援員
  • 「休みの取りやすさ」を軸に転職もアリ

1位 公務員

公務員として働いている社会福祉士もいますが、市役所が年末年始に暦通り閉まるため、自動的に仕事は休みになります。

仕事用の携帯電話を持たされることもないため、完全なオフになるということです。公務員の年末年始の休暇は法律で12月29日~1月3日と定められており、暦に関わらず毎年同じだからです。

例えば生活保護を受給している利用者さんに、年末年始に緊急事態が発生しても、保護課のケースワーカーには、年明けの仕事初めの日に連絡が付くという形になります。

仕事の安定性という意味でも公務員がダントツなので、福祉系の学生に人気の高い就職先と言えます。

2位 社会福祉協議会の職員

社会福祉協議会の職員も、立場上、公務員に準ずる働き方をしているため、第2位にランクインしました。

社協の役割がもともと、住みよい地域づくりや募金活動、福祉に関する啓発活動なので、年末年始に対応せざるを得ないような緊急事態や、個別の利用者さん対応が発生しないためです。

働きやすさを重視する場合は、社協の職員を狙ってみるのも手かもしれません。

3位 通所事業所(就労支援事業所など)の支援員

意外かもしれませんが、年末年始は利用者さんが通ってこないため、直接支援である通所事業所の支援員が第3位となりました。通所事業所とは、障害福祉サービスの中では就労支援事業所や児童発達支援、放課後等デイサービス、介護保険では高齢者のデイサービスなどが当てはまります。

筆者も通所事業所で勤務していた経験がありますが、利用者さんが通ってこない以上、仕事が無くなります。年末年始やお盆は事業所自体が閉鎖となるため、上司から連絡が来ることもなく、しっかりと休むことができました

公務員や社協の職員になるには、資格が必要なことが多いですが、生活支援員や職業指導員、デイサービスの職員は資格や実務経験が無くても採用される可能性は十分あります。福祉の仕事は初めてだけど、年末年始は休みたい場合、狙い目と言えます。

ただし施設長など、責任のある立場になると、緊急の時は対応しなければならない可能性もあります。

4位 病院のワーカー・入所施設の生活相談員 

病院の外来は年末年始が休み体制に入るため、病院の医療相談室に勤務するワーカーも、基本的には休むことができます。

ただし、年末年始も病院に入院している患者さんは数多くいます。

そのため、入院患者さんのことで何かあった場合や、入院・転院調整が緊急で必要になった場合は、連絡が入ってくる可能性があります。また、入院患者さんの介助を行う病院介護職員は、年末年始であろうと患者さんが減ることは無いので、シフト制で誰かが勤務しなくてはなりません。

求人数は限られますが、病床を持たない精神科クリニックや診療所の中にもワーカー(精神保健福祉士)を配置しているところがあるので、年末年始はどうしても休みたいという方はクリニック勤務のワーカーを目指すと良いかもしれません。クリニック勤務のソーシャルワーカーの求人を探すなら介護の求人情報30,000件。カイゴジョブがオススメです。

5位 相談支援事業所の相談支援専門員

相談支援事業所の中でも、「指定特定相談」と呼ばれる、計画相談のみ行っている事業所は、年末年始もしっかりと休むことができます。年末年始に利用者さんや事業所の職員と面談を行うことはほとんどあり得ないからです。(入所施設の職員は年末年始も働いていますが、普段より職員体制が手薄なので、面談に対応することは難しいことが多いです。)

相談支援事業所は1~2名で運営しているところも多く、そういったところは自営業のような勤務体制になります。

事務作業や、計画関連の書類作成などの業務が残っている場合、年末年始返上で仕事をせざるを得ない場合が発生するかもしれません。

また、困難ケースを受け持っている「基幹相談支援事業所」の多くは、24時間連絡が付く相談支援体制を取っています。年末年始は事業所を閉めますが、当番職員が携帯電話を持っているので、休暇扱いになりながらも、いつでも電話に出なければなりません

携帯電話当番の手当てを全く出していない事業所もあるので、年末年始の当番はキツイと思います。

6位 ケアマネージャー

障害者の相談支援事業所と同じく、数多くの利用者さんを担当しているため、ケアマネージャーも完全に休みというのは難しいかもしれません。

ただし、相談支援事業所と同様、事業所の規模や運営体制、展開している事業などによって状況は異なります

求人票に年末年始の休暇が取得できると書いてあっても、携帯電話の当番に当たる可能性もあります。

どうしても休みにこだわる場合は、事前に確認しておいた方が良いでしょう。

7位 ヘルパー

事業所によって体制は異なりますが、「年末年始も対応します」というところもあります。利用者さんにとってはありがたいことですが、働き手にとっては辛い点かもしれません。

通所事業所は利用者さんたちの仕事や活動、居場所を提供しているのに比べて、ヘルパーは生活面の支援をしています。

調理や掃除などの生活支援が無くなると、利用者さんたちが困ってしまうため、年中無休で対応するところもあるのです。

掃除は1週間程度休んでも何とかなるかもしれませんが、ご飯はいくら作り置きしても数日間分が限度でしょう。ヘルパーがどうしても入れない場合は、冷凍食品や保存のきく食品を買いだめするしかありません。そうなると、せっかくの年末年始ですが、利用者さんの生活の質を落としてしまいかねないことになります。

特に医療的ケアを必要とする方は支援の切れ目があってはなりません。家族や親族が近くにいないという利用者さんたちもいるため、休みにくい仕事と言えます。ただし、「大みそかと元旦だけは休み」と決めている事業所もあります。

8位 事業所の管理者・施設長

職業というよりは「立場」になりますが、どの事業所の勤務でも管理者クラスになると、緊急事態の場合に、LINEや電話などで何かしらの連絡が行ったということが少なくありません

緊急事態とは、担当している利用さんがグループホームからいなくなり連絡がつかないといった場合や、事業所で火災が発生したなどの場合です。そして緊急事態の場合は、「誰かがやむを得ず対応しなければならない」ということが多いのです。

いずれも滅多に起こらないことではありますが、なぜか年末年始に限って「何かある」という年もあるのです。

9位 グループホーム支援員

グループホームは利用者さんにとっては住まいなので、年末年始もグループホームで過ごす利用者さんがいます。

例えばグループホームに利用者さんが6名いたら、4名は家族の元に帰省して、残りの2名がグループホームで年末年始を過ごすことになります。利用者さんが2名でも6名でも、食事作りや掃除など、支援内容は普段とそれほど変わらず、人手もいつもと同じように必要とすることが多いです。

帰省しない理由は人それぞれですが、身寄りがいなかったり、家族関係が悪い場合、家族との縁を切っている場合などです。

筆者の知人のグループホーム支援員は、法人で持っているいくつかのグループホームの中で、帰省しない利用者さんを集め、一緒に年末年始に温泉旅行に行くと話していました。素晴らしい取り組みだと思いますが、その支援員は年末年始を今後も家族と過ごせる見込みはないそうです。

福祉業界には熱い思いや理想を持っている人も多いため、「年末年始こそ、利用者さんを楽しませたい」と、働く方たちもいます

10位 入所施設の支援員

特別養護老人ホームや障害者の入所施設では、施設の中で生活を送っている方たちがほとんどで、グループホームに比べて帰省が難しい方の比率が高まります。

ですから、入所系の施設職員は、年末年始やお盆はほとんど関係なくシフトが組まれることになります。

シフト制で働くので、休み希望を出すことはできるでしょう。

ただし、筆者の知人である施設職員経験者に聞いたところ、家族がいる職員が優先で休みとなり、体力のある若手が年末年始の夜勤を担当する慣例があるそうです。(あくまで一例で、法人によって勤務体制は異なると思います)

その代わり、年末年始に勤務すると手当がつく場合もあるので、独身の若手職員の中には稼ぎ時として、率先して夜勤に入りたがる人もいるということです。年末年始に休めない代わりに、1月中旬に冬休みをゆっくり取るのも、考えようによっては良いかもしれませんね。

「休みの取りやすさ」を軸に転職もアリ

この記事では、介護・福祉業界の中で、年末年始に休みやすい仕事をランキング形式で紹介してきました。ランキングは、筆者が働いた経験や、業界の中にいる知人から聞いたエピソードなどを参考に、独自に作成したものです。

独身の頃は休暇を気にしなくても、結婚や出産を機に、「年末年始はやっぱり休みたい」と考えるようになる方もいると思います。

どの職場も、それぞれの立場で、利用者さんたちの役に立っている仕事だと思うので、働きやすさ・休みの取りやすさで転職してみても良いかもしれません

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