社会福祉士取得は40代からでも遅くない3つの理由

社会福祉士の資格

社会福祉士取得は40代からでも遅くない3つの理由

今は福祉とは全く別の仕事をしていても、色々な社会経験を積んでから社会福祉士の資格に興味を持つ人もいると思います。

この記事では、「20代、30代と違って、40代からでも社会福祉士の資格を取得しても遅くないか?」という疑問に答えていきます。

結論から言うと、40代からでも社会福祉士の資格を取るには遅すぎるということはありません

筆者が社会人向けの社会福祉士の養成学校に通っていた頃、40代の方も多くいらっしゃいました。そして福祉の現場で資格を生かして活躍されている方が多くいます。

ぜひ年齢に関係なくチャレンジしてほしいと考えています。

それでは早速、社会福祉士を取得するために40代からでも十分間に合う理由について、解説していきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/

目次
  1. 社会福祉士の取得は40代からでも遅くない3つの理由
  2. 40代だからこそ資格取得に向けていかせる点
  3. 若者と違って資格取得で大変な点
  4. 仕事や家庭と両立するポイント
  5. 40代から福祉に転職するメリット
  6. 40代から福祉に転職するデメリット
  7. 年齢に関係なくチャレンジしよう!

1,社会福祉士の取得は40代からでも遅くない3つの理由

(1)定年まで社会福祉士の資格を生かせる

40代になると色々な社会経験を積んで、定年まで折り返し地点の方が多いかと思います。そこで、「このまま今の仕事を続けていって良いのかな?」という不安も生まれることでしょう。

社会福祉士は一度取得すれば、人の役に立つことができ、一生使える資格です。ですから40代で取得したとしても、その先20~30年は社会福祉士として活動することができます。

ちなみに、社会福祉士は一度合格して登録すると更新する必要もありません。社会福祉士の合格率は例年20~30%程度で推移していますが、もし不合格になってしまった場合でも翌年に再チャレンジすることが可能です。

福祉の仕事に転職して、経験を積みながら勉強している人も多くいます。

福祉業界には無資格でも働ける職種は多くあるので、実務経験を積んでから受験しても良いですね。国家試験では、個別のケースでどのような対応が求められるかを問う「事例問題」も出るので、実務で経験したことが学習にも生かされます。逆に国家試験の勉強に集中し、合格してから福祉の業界に転職する人もいます。

(2)きちんと勉強すれば取得できる

資格の難易度は、合格率は20~30%で推移しているので難しく思われがちです。

しかし、きちんとポイントを押さえていれば合格できると言われています。2回目、3回目で合格する人も多くいますし、年齢制限なく何度チャレンジしてもOKな試験です。

なぜ合格率が低いかというと、働きながら受験する人が十分な学習時間が取れないというパターンや、出題範囲が広くて間に合わなかったということが考えられます。

確かに社会福祉士になるために勉強しなければならない科目数は多いです。

自分自身の苦手分野を把握したり、過去問題を解くなど、効率よく学習することを心がければ確実に合格に近づくことができるでしょう。

司法試験は受験回数が5回までに制限され、何年も浪人した上で最終的に合格できなかったというケースもあります。そういった超難関資格と比べると、社会福祉士は多くの人がチャレンジしやすい資格と言えます。

(3)学習内容が人生後半で役立つ

社会福祉士の資格のために勉強したことは、今後の人生でも生かすことができます。

例えば、親の介護が良い例でしょう。

介護保険制度が分かっていると、高齢福祉に関する手続きがスムーズになります。また、年金や雇用保険の制度についても学ばなければならないので、60代で退職したときにその知識が役に立ちます。

以上の3つの理由から、社会福祉士になるために勉強した内容は人生で役立ち、40代で学習し始めるのに決して遅くはありません。

2,40代だからこそ資格取得に向けていかせる点

社会福祉士の試験内容の中には多数の科目があります。その中には、年金や社会保険制度も含まれます。

例えば、社会福祉系の若者が年金や社会保険について学んでも、働いた経験がないのでなかなか実感が湧かず、理解が進まないということがあります。

しかし、40代で働いた経験があると給与から雇用保険料や年金が天引きされますよね。

また、社会福祉士の試験を受けるために実習に行くことがほとんどですが、社会人としてのマナーを守りながら実習に参加できるというのは、社会経験がある人がなせる業です。

そういった経験から、社会福祉士になるために学習が進みやすいという点が大きなメリットです。

3,若者と違って資格取得で大変な点

逆に学習を進めるうえで40代ならではの大変さもあるでしょう。

40代は仕事や子育てで重要な時期を迎え多忙な人が多くいます。今までのキャリアを捨てるということになれば、もったいない気持ちも生まれるかもしれませんね。

現在の仕事を続けながら学ぶのか、退職して社会福祉士の勉強に専念するのかは迷うところでしょうし、会社や家族と相談しなければなりません。

しかし、そうした労力を払ってでも、社会福祉士になりたいという強い気持ちがあれば、逆に合格に向けてパワーに変えることができるでしょう。

筆者と一緒に社会福祉士の実習を受けた人も親の介護中でしたが、なんとか家族の協力を得て最後まで実習に参加されていました。本気で学びたいという気持ちは、合格するための強みとなります。

4,仕事や家庭と両立するポイント

社会福祉士を取得するには、スクーリングやレポートのほかに約300時間の学習時間が必要と言われています。社会福祉士の養成学校に通うには1年~1年半通う場合が多いので、1日1時間でも学習に時間を取ることができれば合格ラインに達することが可能です。

仕事が閑散期の時は有給を取って勉強に充てたり、家事を時短できないか見直したりしてみることで、学習時間を確保しましょう。トイレやキッチンなど普段から目に付く場所に、試験に出やすい単語を書いて貼っておくなど地道に工夫することもお勧めです。

お子さんが受験生の場合は、それぞれの受験に向けて食卓で一緒に勉強すると家庭内で励まし合ったり、モチベーションを上げたりすることができます。

5,40代から福祉に転職するメリット

福祉業界では常に人手不足という課題を抱えています。

したがって、40代でも地域によっては若手として重宝され、仕事は比較的決まりやすいと言えます。今他の業界で苦労していて、福祉に転職したいと思われている方にとってはチャンスと言えます。

実際、私の周りでも小売業や教育業界から福祉に転職したという方もいます。

前職で得た経験や知識を強みに変えて働いているので、職場でも活躍しているケースが多く見受けられます。
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6,40代から福祉に転職するデメリット

何事にもメリットとデメリットの両面があります。

40代から違う業界に転職すると、年齢に関係なく新人として扱われることが、大変という方もいます。

それまでの業界で常識だと思っていたことが通用しなくなるので、最初の1年間は大変かもしれません。しかし、これは転職する場合、福祉以外の他の業種にも言えることです。

逆に、若いときから福祉界隈の業界で働いたり、ボランティアをした経験があると、社会福祉士取得後、さらにその経験を生かせるでしょう。

これまでの人生で、全く福祉に関わってこなかったという方は、まずはボランティアやアルバイトなどをして福祉の世界を体感してみるのもお勧めです。少しでも福祉の仕事の経験があると、転職もさらにスムーズになるでしょう。

7,年齢に関係なくチャレンジしよう!

この記事では、社会福祉士の資格を目指すうえで40代からでも、全く遅くない理由について解説してきました。

多忙な中で学習時間を確保するには、残業が少ない職場で働くことも大切です。

福祉の現場で働くと、社会福祉士の資格を取る上で役に立つ知識も得られます。

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