【体験・実録】就労継続支援事業所での社会福祉士の実習の実際をお伝えします

福祉の転職

これから社会福祉士の実習に行くという方の中には、「実習って具体的に毎日何をするんだろう?」と不安に感じる方もいると思います。

この記事では、実際に社会福祉士の実習で就労継続支援事業所に行った筆者が、毎日どのようなスケジュールで何を体験できたか、学んだか、困ったことなどについてお伝えします。

学生が一番苦労すると言われている、実習レポートの書き方についても触れているので、最後までお読み頂き、これから社会福祉士の実習に行く方の参考になればうれしいです。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/
  1. 目次
  2. 【体験・実録】就労継続支援事業所での社会福祉士の実習の実際
  3. 実習の毎日のスケジュールは?
  4. 実習で取り組んだこと
  5. 実習で苦労したこと(1)
  6. 実習で苦労したこと(2)
  7. 実習先で気が付いたこと
  8. 実習先で困ったことが発生したら

1,【体験・実録】就労継続支援事業所での社会福祉士の実習の実際

就労継続支援事業所で取り組んでいることや役割など、一通りのことは授業で学んだけれど、実際にどんな作業をしているのかは事業所によってかなり異なるので、実習に行くのが不安…という方もいると思います。

筆者の場合は、社会福祉士の実習として、就労継続支援B型事業所に毎日行き、利用者さんと一緒に作業をさせてもらいました。

事業所では作業量が多く、人手が足りていなさそうだったので、「実習生が来て一緒に作業するだけでも助かる」というようなことも言われました。

実習では福祉業界における、綺麗ごとだけでは済まされない、実情も見ることができました。

それでは早速、実習のスケジュールや取り組んだ作業内容についてお伝えしていきます。

2,実習の毎日のスケジュールは?

実習は朝9時から午後3時半~4時頃まで行われました。利用者さんは毎朝、午前9時半に来るのですが、職員はその前にミーティングがあるので、8時50分頃までには事業所に行くようにしていました。

職員のみのミーティングの後、利用者さんも交えた朝礼が始まります。朝礼後、利用者さんが午前中の作業を行い、作業終了後は作業時間をおのおののノートに記入していました。昼食後、午後1時~3時まで再び作業が行われ、終礼が行われます。

利用者さんが帰った後は、残っている作業で、その日までに仕上げなければいけない仕事を、職員がこなし、納品している日もありました。

そして夕方、納品する時に、再び新しい仕事をもらってきて、仕事を回していました。

実習で疲れていても、実習レポートは毎日

筆者は実習生として、夕方まで職員と一緒に行動しました。その後は時間があれば実習指導者と面談を行い、疑問に思ったことなどを質問しました。職員は午後6時まで働くそうですが、実習生は自宅で実習レポートをまとめなければならないので、午後3時半~4時頃までには帰してもらっていました。

実習レポートは手書きで書いていたので、書きあがるまでに2時間ほどかかっていました。筆者は1人暮らしをしていたので、買い物や掃除などの家事もやらなければならず、かなり忙しい日々だったと記憶しています。

3,実習で取り組んだこと

事業所では、チラシの封入作業や野菜袋のシール貼り、空き缶の分別作業など、簡単な仕事を請け負っていました。どの仕事も難しくはないのですが、得意・不得意、好き・嫌いがあるので、作業の種類によっては苦痛に感じました。

また、実習生はただ作業をすればよいというわけではなく、職員の見習いのような立場ですので、利用者さんと一緒に作業しながら会話をしたり、作業がスムーズに進むよう気を配ったりしなければなりませんでした。職員が忙しい時は「ちょっと利用者さんを見てて」と頼まれることもあり、緊張しました。

このような仕事で得られた収益を利用者さんの人数で割って、利用者さんの工賃となります。

事業所に休まず通えば毎月1万5000円~2万円程度もらえると聞きました。

こうした、工賃が安いということに対する問題意識も、実習レポートに考察やデータも併せて、まとめることができました。

実習生も一通りの作業を経験しましたが、冬季の重労働は体力的にきついと感じたのを覚えています。精神的な緊張感と、身体の疲れも出てくるので、実習期間中の体調管理は大切です。

 

4,実習で苦労したこと(1)

筆者が行った事業所では、「実習生は事業所にかかってきた電話に出ないで」と一度、注意されてしまいました。筆者が実習中、事業所の職員事務所で待たされている間、職員が誰もおらず、電話がずっと鳴り続けたことがありました。「用件と連絡先だけでも聞いておこう」と気を利かせたつもりで一度だけ電話に出たのですが、それが良くなかったようです。

このように、実習先によって、「実習生にはしてほしくないこと」もあるので、あらかじめ確認しておくと良いと思います。

ちなみに、実習生が電話に出てはいけない理由は、対応が難しい利用者さんからもかかってくることがあり、慣れていない人が出ると混乱させてしまうことがあるからだそうです。待たされている間は、「電話がかかってきても出ないでね」とは言われなかったので、一言事前に言ってくれれば良かったなと思いましたが…忙しいので仕方ないですね。

実際に実習に行って、その場で判断しなければならないということも起きますので、アルバイトと同じで、「注意されることもある」と思っておいた方が、気が楽かもしれません。

5,実習中苦労したこと(2)

実習中はちょっとした空き時間に、「利用者さんとコミュニケーションを取って、雑談してね」と、実習指導者からよく言われていました。

しかし、利用者さんの中にはあまり話しかけてほしくなさそうな人や、コミュニケーション自体苦手な方もたくさんいました。例えばこちらから質問を投げかけても、一言答えて会話が終了してしまい、会話のキャッチボールが成立しなかったこともあります。

利用者さんに対して、周りにほかの人が大勢いる中で、病気や障がいのことを聞くのも良くないと思い、雑談の難しさを感じました

今思えば、「趣味は何ですか?」とか、「休日は何をして過ごしているんですか?」とか、簡単な質問で良かったのになぁと反省しています。

初対面の人とのコミュニケーションが苦手という方は、家族や友人に練習相手になってもらって、会話の練習をすると実習で苦労することがなくなるかもしれません。

5,実習先で気が付いたこと

私が行った事業所では、職員が利用者さんの出欠を取る際に、利用者さんが名前を呼ばれたら「はい」と返事し、「調子が悪いです」「今日は元気です」など、自身の体調について1言述べるようにしていました。利用者さんの数が多いため、職員が調子を把握することを目的にしているそうです。

朝礼ではその日の仕事内容について職員が説明し、利用者さんは3種類ほどある仕事の中から好きなものを選んでいました。

事業所によっては利用者さんが好きな仕事を選べないというところもあるので、すごく良い取り組みだと感じ、そのことを実習レポートにまとめた日もあります。このように、客観的に見て素直に「すごい」「良いな」と思ったことを、実習レポートに書いていくと良いでしょう。

6,実習先で困ったことが発生したら

筆者自身も経験があるのですが、実習先は普段の環境と異なり、緊張感が続いてとても疲れやすい状態です。体調不良など、困ったことがあったら、実習指導者にすぐに相談した方が良いでしょう。

実習生の中には、実習指導者との関係性で悩む方もいるようです。その場合は、大学の担当教官に連絡した方が良いと思います。先生の日程が空いていれば、実習先に様子を見に来てもらうこともできるでしょう。そのためにも先生の連絡先を控えておくことが大切です。

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