福祉の現場で上司と合わない時の原因と対策5選

福祉の転職

福祉の仕事をしていると、上司と支援方法などについて考え方が合わないと感じる人は少なくありません。

職場は毎日通うところですから、できれば人間関係は良いに越したことはありませんよね。

この記事では社会福祉士として働く筆者が、福祉の職場で起こりがちな人間関係悪化の原因や、対処方法を具体的に紹介していきます。

やりがいのある福祉の職場で、ストレスを溜めすぎず、楽しく働けるようになれば幸いです。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/

目次
  1. 福祉の現場で上司と合わないと感じる原因5つ
  2. (1)支援について考えを押し付けてくる
  3. (2)難しい業務や、多くの仕事を押し付けてくる
  4. (3)上司自身が多忙で話を聴いてくれない
  5. (4)特定の職員のことを目にかける
  6. (5)単純に性格が合わない
  7. 福祉の現場で上司と合わない時の対処法5つ
  8. (1)上司と一定の距離を置く
  9. (2)職場での人間関係と割り切る
  10.  (3)上司の言動の理由を考える
  11. (4)理不尽なことやハラスメントは記録に残す
  12. (5)異動や転職を検討する

    1,福祉の現場で上司と合わないと感じる原因5つ

福祉の職場の特徴として、慢性的な人手不足になっていることが大きな課題となっています。職場全体として、業務の効率を改善するために見直すべきことがたくさんありつつも、振り返らずに常に走り続けている状態になってしまいがちです。

大手の企業であれば社員の働きやすさを考えるところを、福祉の職場では利用者第一主義となり、職員の待遇や福利厚生、働きやすさについては後回しになりがちな面もあります。

ここからはもう少し具体的に、上司と合わないと感じてしまう原因について探っていきます。

2,支援について考えを押し付けてくる

福祉の現場においては、基本的な支援方法の方針はあっても、マニュアルは存在しないことがほとんどです。ですから、上司と部下で支援方法について考えが異なることはよくあります。むしろ全員が全く同じ考えで動いている現場の方が少ないかもしれません。

そうは言っても、福祉の職場ではお互い協力してチームで働かなければならない場面も多いので、上司と意見が違うと、自分が間違っているような気がしてしまうこともあるでしょう。

まずは合わせてみるのも一つの手

意見のくい違いが生じると「どうして分かってくれないんだろう」と感じることもあるかもしれませんが、まずは経験豊富な上司に合わせてやってみることも大切です。

業務をこなすだけでも忙しいのに、上司との衝突してしまうと精神的に消耗してしまう可能性があるからです。

始めは納得できないことでも、続けていくうちに理解できるようになるという可能性もあります。ただし虐待など倫理的に誤っている場合は問題外です。

 3,難しい業務や、多くの仕事を押し付けてくる

福祉の仕事では、支援困難ケースなど、高い支援スキルが求められる業務もあります。そのような業務について担当を割り振りするときに、「成長してほしいから」という理由で、あえて新人に任せる上司がいます。その後、上司がきちんと見守り、フォローしてくれれば良いのですが、いつのまにか丸投げ状態になってしまうこともあり得ます。

期待されているからといって、難しい業務を任されると経験の浅い職員にとってはかなりのストレスとなってしまうでしょう。

丸投げされるのを防ぐためには、自分がこなせる業務のレベルや量について、あらかじめ上司に伝えておくことが大切です。

4,上司自身が多忙で話を聴いてくれない

上司自身の業務が立て込んでおり、改めて仕事について相談できる状況でない場合があります。

特に福祉の現場では利用者さんがいる時間帯は、利用者さん中心に動いているので、落ち着いて話せる状況ではないということがあります。

また、訪問が多い事業所であれば、そもそも上司が1日中不在ということもあります。そのため、上司とのコミュニケーションが不足し、結果的に「合わない」と感じてしまうことがあります。

ゆっくり話せないとなると、仕事の悩みを抱えたままで辛いですよね。

そんな時は上司以外に気軽に相談できる人を見つけるようにしましょう。

また上司のさらに上司に相談してみることもお勧めです。

 5,特定の職員のことを目にかける

職場長が特定の職員のことばかり目にかけ、いわゆる「えこ贔屓」状態だと、働きにくいと思われます。

しかし福祉の職場では、長年勤めている人と比較的新しく入ってきた人たちが一緒に働いていることがあり、すでにグループが出来上がっていることも少なくありません。

福祉業界では他の業界に比べ、異動や転勤がない職場が多いということも関係しているからだと考えられます。

転勤が少ないと安心して働けるメリットがある一方で、人間関係が固まりやすいというデメリットがあるということも覚えておくと良いでしょう。

6,単純に性格が合わない

人間同士なので、職場で全ての職員と仲良くなるということは難しいかもしれません。

上司の指示がなんだか頭に入ってこない、納得できないということもあるでしょう。

職場での人間関係ですから、上司の仕事のペースについていけなかったり、モチベーションが合わなかったりするということもあるかもしれません。

上司のことを冷静に理解する姿勢を

特に福祉の職場ではほとんどマニュアルがないため、上司の性格によって、支援方針が決まることも往々にしてあります。

「これが上司の考え方なんだな」と客観的に理解してあげる姿勢を持つことも大切です。

正確が合わない人ともうまく立ち回るスキルを身に付けておけば、どんな職場でもやっていける自信につながるはずです。

7,福祉の現場で上司と合わない時の対処法5つ

ここまで、福祉の職場で上司と合わないと感じてしまう原因について紹介してきました。利益を追求する民間企業と異なり、福祉の職場ならではの事情も見えてきたのではないでしょうか。

それではここからは、上司と合わないと感じる時の対処法を5つ紹介していきます。

8、上司と一定の距離を置く

合わない人に無理に合わせて働いていると、毎日のストレスが蓄積してしまいます。場合によっては、気が付かないうちにストレスを溜めてしまい、心身の不調につながってしまうことも考えられます。

「この人とはどうも合わないな」と感じた場合は、無理に仲良くなろうとせず一定の距離を空けることを意識すると良いでしょう。とはいえ、福祉の仕事においてコミュニケーションは重要ですよね。

最低限、仕事の報告や連絡は社会人として上司に行っておけば十分と割り切っていくことが大切です。そうすれば、「職員としてやることはきちんとやっている」という自信も保つことができます。

 9、職場での人間関係と割り切る

価値観や考え方は人それぞれですが、あなたにとって職場はどれくらい大切な場所でしょうか。

家族や友人よりも大切かどうか、もう一度見直してみると、職場での人間関係の問題が案外小さく見えることもあります。

特に上司はそのうち異動したり、退職したりする可能性も大いにあるでしょう。

この人間関係がずっと続くわけではないと考えると、トラブルさえ回避できれば働き続けることは可能になっていくと思われます。

福祉の職場では、上司との関係よりも、利用者さんとの支援関係を考えていく方があなたのキャリアにとってプラスになるかもしれませんよ。

10、上司の言動の理由を考える

上司との距離を置いてみても、やっぱり上司の言動が理解できないということは、職場において発生することがありかもしれません。

そんな時は上司の表面上の言動だけを見るのではなく、その人の内面や、背景に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

例えば、上司の言葉が多少乱暴になったのは、最近トラブル対応で忙しかったからなのでは?と考えることができれば、少し落ち着いて上司と接することができると思われます。

言動の背景が分かれば、対策も打ちやすくなるでしょう。

11、理不尽なことやハラスメントは記録に残す

上司の言動に関して我慢するべきではないのが、ハラスメントに当たる言動です。

仕事の指導が行き過ぎていたり、不当だと感じたりする場合は、まずは記録に残しておくことが大切です。

実際にその記録を使う機会が訪れなかったとしても、記録があるということ自体が、あなたを勇気づけてくれるはずです。人間の記憶はあいまいですから、記録に残すことが解決への確実な手立てとなります。

実際に筆者も「この人の言っていることっておかしいな」と感じたときに、音声を録音したりメモに残しておいたりしたことがあります。そうすることで、いざという時のお守りになり、落ち着いて働くことができるようになりました。

12,異動や転職を検討する

上司の言動について我慢の限界が来た時は、異動や転職を希望することも一つの手でしょう。実際に、筆者の周りでも異動で環境が変わったことによって、働きやすくなったという人もいました。

福祉の職場では、同じ事業を運営していても、事業所によって業務量や人間関係がかなり異なります。

これまでの経験を生かして、新たな場所でチャレンジすることは決して逃げることでも、悪いことでもないはずです。幸い、福祉業界はどこも人手不足なので、転職は比較的しやすい業界と言えます。

福祉の仕事そのものが嫌いになったわけではないのでしたら、別の法人に移ることも検討してみてはいかがでしょうか。

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