就労移行支援ではどんなサポートをしてくれる?具体的に5つを解説

障がい者の暮らし

これから就労移行支援事業所の利用を検討している人の中には、 「どんな風に就職活動をサポートしてくれるのか?」と考える人もいると思います。

就労移行支援事業所の利用期間は基本的に2年間と定められているので、後悔しないように活動していきたいですよね。

この記事では、社会福祉士として多くの就労支援事業所を見てきた筆者が、就労移行支援事業所で行っている就職対策を紹介していきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/
目次
  1. 就労移行支援事業所ではどんな就職対策をしてくれる?具体例5つを紹介
  2. (1)原則2年間の利用期限の中で就職先を見つける
  3. (2)履歴書の書き方や面接の受け方を指導
  4. (3)パソコンの使い方の練習
  5. (4)企業見学や面接に同行
  6. (5)就職した後のサポートを受けられることも
  7. 【結論】障がいがあっても一般就労を目指すことは可能

 

就労移行支援事業所ではどんな就職対策をしてくれる?具体例5つを紹介

就労移行支援事業所では、就労継続支援事業所と違い、原則2年間という利用期間が設定されています。利用を始めてから事業所の雰囲気や作業内容に慣れ、就職活動をしていると2年間はあっという間に過ぎていくと思います。ですから、ご本人がどのような仕事をしたいか真剣に考え、しっかりとサポートを受けることが大切になってきます。

それでは就労移行支援事業所では、具体的にどのようなサポートを受けられるのか5つに絞って解説していきます。

(1)  原則2年間の利用期限の中で就職先を見つける

就職活動を進めていくには、まずご本人がどのような仕事がしたいか、実際にできるのか、見極める必要があります。

この作業を自己分析と呼びますが、2年間で就職するために、就労移行支援事業所の職員は自己分析のお手伝いをしてくれます。

自己分析では、自分自身のことを客観的に見なければなりませんが、なかなか1人では難しいことです。

ですから就労移行支援事業所の職員はご本人と面談を繰り返し、就職先に関する希望や必要な配慮などについて聞いてくれます

面談では、今出ている求人を参照して、現実的に内定を狙える就職先はどのようなところがあるのか、情報を提供してもらえることもあります。また、希望する仕事に就くにはどうしたら良いかなど、アドバイスをもらえることもあるでしょう。

就労移行支援事業所を利用し始める時は2年間、どのようなスケジュールで就職活動を進めていくのか、確認すると良いです。

ちなみに面談は何回行っても無料ですので、職員には遠慮なく質問してみましょう。

(2)  履歴書の書き方や面接の受け方を指導

就職活動をする時には、履歴書を書いたり、面接を受けたりすることは必須になります。しかし履歴書の書き方や面接の受け方にはコツやマナー、ルールがあります。

履歴書を書いたことがない方にとっては、自己PR欄に何を書いたら良いのか、迷うこともあると思います。やはり、アドバイスや添削を受けることによって、就職活動で書類審査に通る確率が上がっていくはずです。

また、面接では「よく聞かれる質問」があるので、いきなり面接を受けるのではなく、事前に練習を積んでおくことが大切です。最近はオンラインでの面接も増えていますが、対面とは異なるコツが必要だったりします。練習を積んでいくことによって、面接での緊張を緩和することができると思います。

就職活動を1人で行うことは大変ですが、就労移行支援事業所では、就職活動を成功させるために、具体的な対策を一緒に進めてくれます

(3)  パソコンの使い方の練習

どのような仕事を目指すのかにもよりますが、パソコンを使えると、就職活動で有利になります。清掃や製造工場など、体を使うバイトをしたいと考えていたとしても、「パソコンの基本的な機能は使える」ということは強みになります。

例えばお惣菜販売という求人に応募する場合、食品レジの操作ができればよいと思いがちですが、実際に働いてみると、値札をパソコンで作成するという業務を頼まれたというケースもあります。パソコンが使えると、応募できる仕事の幅も広がるので、基礎的な操作だけでも練習することがオススメです。

就労移行支援事業所では、パソコンの使い方を教えてくれるところがあります。

作業の後にパソコンの練習をするところも

就労移行支援事業所では、就労継続支援事業所と同じように内職などの作業をする時間も多いので、作業が終わった後や、作業量が落ち着いている時期に取り組むことが多いようです。

パソコンの練習は事業所として取り組んでいない(あるいは力を入れていない)事業所もあるので、利用する前に事前に確認しましょう。

(4)  企業見学や面接に同行

就労移行支援事業所の中には、企業見学会を企画してくれるところもあります。そういった就職のためのイベントには積極的に参加するようにしましょう。

就労移行支援事業所の職員は就職のためにサポートはしてくれますが、実際に就職するにはご本人なので、主体的に動くことが大切です。

職員は企業見学や面接にも同行してくれることがありますので、1人で就職活動を進めるより、緊張せずに安心して活動することができると思います。

あらかじめどんな企業に興味があるか、職員に伝えておくと、よりスムーズに活動ができるでしょう。見学する企業にはそれほど関心はなくても、毎日働くってどういうことか、イメージを膨らませることが大切です。

はじめは社会見学のつもりで、色々な企業を見に行ってみると良いでしょう。 

(5)  就職した後のサポートを受けられることも

就労移行支援事業所に2年間通い、無事就職できたとしても、その後働き続けられるか不安に感じる人もいると思います。就職はゴールではなくスタート地点ですからね。

筆者は一般就労している障がい者の方と面談を行うこともあるのですが、職場の人間関係が悪いとか、仕事が最近忙しくて体力的につらいなど、「時々困ったことが発生する」と、よく相談を受けます。仕事に対する自信を持つことも素晴らしいのですが、気軽に相談できる人がいると、より安心して働けるでしょう

就労移行支援事業所では、就職後、定期的に訪問して様子を見に来てくれる「就労定着支援」という事業を行っているところもあります。就職のアフターケアのようなイメージです。

この事業もすべての事業所で実施しているわけではありません。

就職後にサポートしてくれる「障がい者就業・生活支援センター」から支援を受けることもできますが、やはり慣れている職員の方が相談しやすい傾向があると思います。

できれば、就労移行支援と就労定着支援の両方を行っている事業所を選ぶと良いと思います。

【結論】障がいがあっても一般就労を目指すことは可能

ここまで、この記事では就労移行支援事業所で受けられるサポート内容について解説してきました。就労移行支援事業所に通い始めると、日々の作業を行いながら、就職活動を進めていくので、かなり忙しい日々になります。

就職活動を成功させるためにも、ぜひ生活リズムを整え、健康管理をしっかり行っていってほしいと思います。

就職活動を進めるためには、どんな企業から求人が出ているのか、情報収集を行うことも大切です。

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