就労継続支援と就労移行支援の違いって?ポイント5つを解説

障がい者の暮らし

病気や障がいがあり、これから福祉サービスを利用したいと考える人の中には、どのサービスを利用してよいか迷う方もいると思います。特に就労系の福祉サービスは、就労移行支援事業所と就労継続支援事業所に分かれ、名前も似ているので分かりにくいですよね。どのサービスを利用したらよいかは、相談支援専門員に聞くと説明してくれますが、自分でも理解しておくことが大切です。

この記事では、就労移行支援事業所と就労継続支援事業所の違いについて、解説していきます。



 

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目次
  • (1)利用期限があるかどうか
  • (2)就職を積極的に目指すかどうか
  • (3)就職のための具体的なサポートが手厚いかどうか
  • (4)就職のための講座が開かれるかどうか
  • (5)工賃や作業内容はほぼ同じ
  • 就職を急いでいないなら就労継続支援の利用も

(1)  利用期限があるかどうか

就労移行支援事業所と就労継続支援事業所の1番の違いは、利用期限があるかどうかです。

就労移行支援事業所は原則2年間の利用、就職が決まらなければ1年間延長することができます。利用を延長しても就職が決まらなかった場合は、日中通う場所として就労継続支援事業所を利用するなど、別の方法を探すことになります。

就労継続支援事業所は、サービス名に「継続」とある通り、利用期限はありません。

65歳以上になるとサービスの利用検討が必要

ただし就労継続支援事業所の場合も、就労を目的としているので、およそ65歳未満の利用を想定しています。

長年就労継続支援事業所を使っていたとしても、65歳以降は、デイサービスなどの高齢者を対象とした介護保険サービスの利用が優先されることになります。

しかし、通い慣れた場所で好きな仕事をしたいと希望する方もいるので、70代でも利用している人もいます。65歳になったら自動的に通えなくなるということではなく、ご本人の体調や体力、就労能力などを勘案しながら、相談支援専門員と話し合って決めていきます

65歳になって引き続き同じ法人の障害福祉サービスを使いたい場合は、就労ではなく、ゆったりと過ごすことを目的とした生活介護事業所に異動する場合もあります。

ちなみに生活介護事業所では軽作業をしているところもありますが、お茶を飲みながら手芸をしたり、散歩に出かけるなどの活動を行っています。

(2)  就職を積極的に目指すかどうか

就職を目指すかどうか、という目的の違いもあります。就労移行支援事業所では積極的に就職を目指しているので、内定というゴールにたどり着くための活動をしていきます。

就労移行支援事業所に2年間という利用期限があるのも、スケジュールを決めて計画的に就職活動を進めていくためです。実際に事業所を見学してみると、利用者さんと職員が作業を行なっているので、あまり違いはないように見えるかもしれません。

就労継続支援事業所では、毎日作業を続けることを目的にしているので、積極的に就職を勧める訳ではありません

就職することだけが全てはなく、毎日きちんと朝起きて、事業所で作業すること自体に価値があると考えています。もちろん、就労移行支援事業所よりは割合は低いですが、就労継続支援事業所の利用者の中にも、就労する力が認められて、本人が希望すれば就職することができるケースもあります

しかし、就職支援を得意としている事業所と、そうでないところがあるので、事業所を選ぶときに確認するようにしましょう。

(3)  就職のための具体的なサポートが手厚いかどうか

就職を目指すかどうかという目的が異なるので、就労移行支援事業所では就職するためのサポートが手厚い傾向にあります。

就労継続支援事業所から就職する人もいるので、就労継続支援事業所で全くサポートをしてくれないというわけではありません。ご本人が希望し、毎日休まず事業所に通うことができていれば、就職に向けて助言してくれると思います。

就労継続支援事業所の中で、これまでサポートの実績がない場合は、実際に就職を目指す前に就労移行支援事業所に利用を切り替えてはどうかと提案されるケースもあるようです。就労移行支援事業所に通った方が、手厚いサポートを受けられるからです。

利用の切り替えは受給者証の利用期限を待たなくても、相談支援専門員が必要な書類を提出すれば、福祉サービスの変更をすることが可能です。サービスの変更を希望する場合は、モニタリングなどの機会を生かして相談支援専門員に聞いてみると良いでしょう。

しかし、地域によってはそもそも就労移行支援事業所が無いというところもあります。

その場合は、就労継続支援事業所でも職員が就職のサポートをある程度行ってくれるはずです。ただし就労継続支援事業所の職員1人では難しい場合もあるので、ハローワークや、障害者就業・生活支援センターと連携して行う場合もあります。

就労移行支援事業所ではどんなサポートをしてくれる?具体的な5つを紹介https://fukushilabo.com/recruit-active/

(4)  就職のための講座が開かれるかどうか

就労移行支援事業所では、就職するためのサポートの一つとして、活動時間中に講座が開かれることがあります。

就職するために必要なスキルやコミュニケーションを無料で学ぶことができます。普通、習い事などで何かの教室に通って学ぶとなると、教材費や月謝が必要になることが多いですが、福祉サービスの枠組みで行われているので無料となります。

就職するためには履歴書の書き方や面接の受け方など、練習しておくことが沢山あるので、慣れるまでは大変かもしれません。しかし就職後はもっと忙しくなることもあるので、事業所を利用している間に「忙しい状態」になるべく慣れておいた方が良いでしょう。

一方、就労継続支援事業所では、就職を目的としていないので、活動時間中はほぼ全て作業する時間かミーティングの時間になります。

(5)  工賃や作業内容はほぼ同じ

就労移行支援事業所に通う場合でも、活動時間中、常に就職活動をしているわけではなく、チラシ折やポスティングなどの作業を行いながら、合間に就職に向けて準備を進めていくというイメージになります。

ですから、事業所に通っている段階では、就労継続支援事業所と、作業内容や工賃に大きな差はありません。就労移行支援事業所でも、チラシ折や箱折などを行っているので、利用者さんの中には「こんな仕事をしていて就職に結びつくのかな?」と感じることもあるかもしれません。

しかし、「事業所に毎日遅刻せずに通って、作業に集中することができるようになった」「自分自身で健康管理ができるようになった」など、事業所に通うことで、できることが増えていくはずです。即戦力として働けるようになり、より就職に有利になるよう、清掃や宅配弁当の仕事を請け負っているところもあるので、就労移行支援事業所を見学する時にはチェックしてみましょう。 

就職を急いでいないなら就労継続支援の利用も

ここまで、この記事では就労移行支援事業所と就労継続支援事業所の違いについて説明してきました。なんとなく両者の違いについてイメージすることができたでしょうか?

就労移行支援事業所では2年間という期限の中で、作業をしながら就職活動するので、忙しい印象を持った方もいるかもしれません。もし就職を急ぐ必要が無いのであれば、まずは就労継続支援事業所を利用することも視野に入れてみると良いかと思います。そのうえで、慣れてきた段階で就労移行支援事業所に切り替え、本格的に就職を目指すことができます。

ただ、どんな求人が出ているかだけでも、情報は早めに集めておくに越したことはありません。

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