生活支援員に求められる力は?向いている人の特徴10選を紹介

福祉の仕事

これから福祉の現場で支援をする仕事を目指す人の中には、どんな能力が求められるのか?と考える人もいると思います。筆者も別の業界から生活支援員に転職した時は、慣れるまで本当に苦労したのでよく分かります。

この記事では、「生活支援員にはどんな人が向いているのか?」という疑問に答えていきます。

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目次
  1. 体力
  2. 前向きに考える力
  3. 職員同士の連携する力
  4. しっかりと報告する力
  5. どんな仕事も断らない力
  6. 運転技術
  7. 言葉に頼らないコミュニケーション能力
  8. 臨機応変に対応する力
  9. 全体を見て優先順位をつける力
  10. 仕事を続ける力
  11. どんな仕事も始めは辛いのは同じ

体力

生活支援員は、障害のある人の入所施設や通所施設などの現場で、実際に食事やレクリエーション、入浴、排せつ、外出などの支援を行う職業のことです。

支援度合いは、利用者さんがどれくらい重度の方なのかに依ります。最重度の方を支援する場合は、身体を持ち上げて入浴介助を行う場合もあるので、体力が必須となります。難しいことを考えるよりも、とにかく元気に動ける人が必要です。

現場の職員も「福祉に関する専門知識は後から学べるので、とにかく即戦力で働いてもらうために、体育会系の人が欲しいね」とよく言う人がいるほどです。

前向きに考える力

障害福祉の現場では、初めは利用者さんとどのように接してよいか戸惑うこともあるでしょう。また、自分で判断して動くと、先輩職員から注意されてしまうこともあります。

こうした時に、過度に落ち込まず、前向きにとらえることができる人の方が向いていると言えるでしょう。

福祉の支援に対する考え方に正解はなく、上司から注意されたとしても、別の法人に転職したら、別の考え方を教えられる場合もあります。

ですから、注意されてしまったとしても、「自分が福祉の仕事に向いていないんだ」と思う必要はあまりないと思います。

「ここの現場は、そういう考え方で動いているんだ」という程度に捉える方が賢明です。

既に福祉に対する理想があり、上司に反発する人よりも、明るい性格で、素直に受け入れられる人の方が、働きやすいかと思います。

職員同士の連携する力

生活介護の現場では、職員1人で何人もの利用者さんを見ることは難しいです。むしろ、複数の職員で協力しながら、活動していくことの方が多いでしょう。

バレーボールのように、お互いが声を掛け合って良いチーム作りをしていくことが求められます。

先輩職員からほかの職員がどのように動いているか聞き、そのうえで、自分がこれから何をするかを周囲の職員に伝えることが大切です。はじめは、役割分担を意識しつつも、何事も自分で判断せずに「これをやっても良いですか?」と質問してから動くと良いでしょう。

しっかりと報告する力

障害福祉の現場で働いていると、利用者さんが転んでケガをしてしまったり、体調が悪くなったりすることがあります。

そうした時に、なぜそのケガや体調不良が起こったのか、ご家族にきちんと報告できることが大切です。その場におらず、現場を見ていない人に、言葉で状況を伝えることは予想以上に難しいと感じることがあると思います。

ケガや体調不良の原因が、職員が目を離したなど、職員にも手落ちがあるとしたら、しっかりと謝罪することも必要です。

ご家族が「きちんと報告してくれた」と感じることで、ご家族との信頼関係もより深まっていきます。

どんな仕事も断らない力

生活支援員の仕事では、入浴介助など体力的に消耗する仕事や、排せつ物の処理など、人によってはあまりやりたくないという仕事も、担当することになります。

そういった現場の中で、あまりにも、「あれもこれも私はできません」という姿勢でいると、現場としては「仕事を頼みにくい」「扱いにくい」と思われてしまいます。

もちろん何でも得意な人はいないので、苦手な仕事もあるでしょう。しかし、極力どんな仕事も積極的に引き受けていく姿勢でいると、職場からの評価も高くなります

運転技術

生活支援員として働いていると、利用者さんを送迎することがたくさんあります。

事業所に通所するための朝と帰りの送迎だけではなく、外出するために車に乗せて支援員が運転することも多いです。一度に何人も乗せるので、ワゴン車を運転しなければならないこともあります。

そのため、運転がとても苦手だと、仕事が辛くなってしまうかもしれません。

運転が苦手な場合は入職時に伝え、初めは近場の送迎を担当させてもらった方が良いでしょう。

送迎業務に徐々に慣れてきた段階で、遠いところや、大人数を乗せた送迎も担当できるようになれば大丈夫かと思います。

言葉に頼らないコミュニケーション能力

生活支援員が担当する利用者さんの中には、重度の障害があるため、言葉によるコミュニケーションが難しいという方もいます。そのため、言葉以外(ノンバーバル)でのコミュニケーションができることが大切です。

例えば目線や表情をよく観察し、何が好き・嫌いなのか、何をしてほしいのかなど、気持ちをくみ取るように心がけます。

これは一朝一夕ではなかなか身につかない物ですし、ベテラン職員でも転職して担当する利用者さんが変われば、また一からコミュニケーションを図り、信頼関係を作り上げていくことになります。

焦らずに、少しずつ利用者さんたちのことを知っていこうという謙虚な姿勢も大切ですね。

臨機応変に対応する力

生活支援員として仕事をしていると、予想できないことが次々と起こり、予定通りの活動ができなかったということも、よくあります

例えば、思っていたよりも天気が悪く外出できなかったり、利用者さんの調子が悪かったため、より緩やかな活動をすることにした…などなど、挙げれば切りがありません。

予定通り、仕事をきっちりと進めたい人にとっては、想定外のことがストレスになるかもしれません。介護の現場はチームで動くので、他人に期待していると疲れてしまうこともあります。

どんな時も、「予定通りに行かなくて当たり前」「その都度、自分として、できる限り対応していけば良い」という姿勢でいられる人の方が、生活支援員には向いていると言えます。

全体を見て優先順位をつける力

前の項目で説明した通り、生活支援員が働く現場では、日々予定通りにいかないことが多くあります。そのため、例えば3つやろうと思っていたうち、1つできればOKという考え方が重要になります。この時、「予定していた3つの中で、1つだけ選ぶなら、今日はどれをやるべきか?」と考える力が、現場を回すうえで重要になってきます。

生活支援員として働くとすぐに、職員は日々、状況を見ながら、周囲と相談して方針を決めていくことが多いということに気が付くと思います。

仕事を続ける力

福祉・介護の現場の仕事では、誰でもできる仕事だと思って軽い気持ちで入ると、しばらく働いているうちに体力的にキツく、待遇に見合わないと、短期間で辞めてしまう人が後を絶ちません。

しかし、これまで紹介してきた能力を身に着けていけば、長年働き続けることも可能です。働きながら資格を取るなどステップアップしていけば、職場で昇進することもできるでしょう。人の入れ替わりが激しいということは、しばらく働き続けることができれば、自動的にベテラン職員になれるということでもあります。仕事につまずきそうになったら、どんな力が足りないのか、もう一度この記事を読み直してみてくださいね。

どんな仕事も始めは辛いのは同じ

この記事では、生活支援員として働くために求められる力を10個紹介してきました。生活支援員は身体を動かしながら頭もフル回転させます。

そのため、慣れないうちは疲労がたまってしまいますが、だんだんと慣れていくものです。はじめは辛いことがあっても、そのうち少しずつ頼りにされるというのは、どんな仕事も同じと言えるでしょう。

失敗しても先輩の真似をしながら、少しずつ仕事ができるように、取り組んでいければ大丈夫です。直接的に人の役に立つことができ、やりがいが大きい仕事だと思いますので、この記事が働いていくための参考になれば幸いです。

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