社会福祉士を目指す人の中には、「仕事のやりがい」を重視する人も多いかと思います。
しかし社会福祉士として働いた経験が無いと、どんなやりがいがあるか、なかなかイメージしにくいものではないでしょうか。
そこで今回は実際に社会福祉士として働く筆者が仕事のやりがいを5つ厳選してお伝えします。
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- 社会福祉士として働く上でのやりがいとは?
- 利用者さんから感謝される
- 利用者さんの生活の安定に寄与できる
- 生活が改善した成果が実感できる
- 身近な社会的な課題解決に貢献できる
- アイデア次第で色々な工夫が可能
- 社会福祉士の仕事を目指すなら
1,社会福祉士として働く上でのやりがいとは?
社会福祉士の仕事は多岐にわたりますが、どんな職場でも、困りごとを抱えている利用者さんに寄り添い、課題を解決していくという点では共通しています。
さらに社会福祉士はソーシャルワークの国家資格でもあります。
社会福祉の制度に精通しているという専門性を持って利用者さんに関わっていくので、誇りや、大きなやりがいを感じられる仕事と言えると思います。
それでは早速、社会福祉士の仕事にはどのようなやりがいがあるか、具体的に5つ紹介していきます。
2,利用者さんから感謝される
社会福祉の分野には高齢、障害、児童など様々な分野があります。
どこで働いていても、利用者さんやそのご家族から、直接お礼を言われることが多い仕事と言えます。
社会福祉士は利用者さんを直接支援するだけではなく、専門知識を生かして生活を改善するための情報を提供することもあります。制度について、ただ説明するだけなら行政の窓口でもできるかもしれませんが、ご本人の苦しみを理解し、1人ひとりに合わせて分かりやすく説明するという点でも専門性が必要です。
制度の申請代行を行うことも
福祉制度の利用や行政への申請は、ご本人やご家族だけでは難しいことが多数出てきます。
例えば生活保護や年金の申請なども職種によっては担当します。生きていくうえでお金は重要ですが、制度はあくまで利用する権利があるという性質を持っています。
そのため、年齢や障がいに応じて自動的に利用できるのではなく、自分から申請しなければ利用できない制度が多くあります。
福祉サービスや生活保護に関しても、仕事として何件も申請をこなしていけば難しいことはないのですが、利用者さんは初めて申請するので、戸惑いや敷居の高さを感じてしまうことが少なくありません。
社会福祉士としては、自分が申請に携わったことで生活保護や年金の受給が決まった時には、生活が安定して良かったと実感することができます。
社会福祉士として専門性をもってアドバイスできるので、お礼を言われるとやりがいを感じられます。
3,利用者さんの生活の安定に寄与できる
昔であれば施設に入るしかなかった場合でも、現在は福祉制度を利用することによって、利用者さんは地域で暮らすことが可能になります。
病院のソーシャルワーカーと地域の社会福祉士が連携することで、利用者さんが病院から退院したり、施設から退所したりして地域で暮らすためのパイプ役となります。
医療や福祉の連携によって、かつては施設や病院で暮らすしかなかった時代に比べ、病状や障がいの状態によっては選択肢が増え、自由な生活が送れる可能性が高まってきたと言えます。施設や病院の職員だけでは地域移行は難しいので、間に入ってコーディネートするのが、社会福祉士の役割となります。
退院後、利用者さんが地域で楽しそうに暮らしていると、こちらまで嬉しくなります。施設や病院では集団生活になりますが、地域での生活が始まると、その人らしく趣味や活動を楽しむことが可能になるからです。
また、退院後も症状が不安定になることがあっても、社会福祉士として支えられることがあれば、そこには、働いて給料を得ること以上の喜びや、やりがいがあるはずです。
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4,生活が改善した成果が実感できる
時には支援機関が入らなければ、この利用者さんは「もっと孤独な人生を送っていただろう」、あるいは「経済的に破産していたかもしれない」というケースもあります。
つまり、社会福祉士の働きかけがその人の人生を大きく変えることもあり得るのです。
ゴミ屋敷の住人や、家族に先立たれた高齢者を思い浮かべてみると、イメージしやすいかもしれません。
うまく支援に繋がれば、利用者さんご本人だけではなく、その地域にとっても良い成果をもたらすはずです。
実は本人だけではなく、近所や町内会の人も困っていたけど、どうしてよいか分からなかったということが往々にしてあるからです。
中にはご本人が支援そのものを拒否することもあるので、支援機関が介入するには時間とエネルギーを必要とし、大変なこともありますが、その分、上手くいったときには達成感も大きいでしょう。
5,身近な社会的な課題解決に貢献できる
社会福祉士として働いていると、現状の福祉制度では救えないこともあるという課題に気が付き、壁にぶち当たることがあります。
いわゆる「制度の狭間」や「社会資源の不足」という問題です。
このような地域の課題に対して、社会福祉士は色々なアプローチをすることができます。
例えば筆者は、関係機関を集めて話し合いの場や勉強会を開いたりしてきました。すぐに課題解決に結びつくことは難しくとも、地域で課題を共有していくことはできます。
時には社会福祉士が中心となって利用者さんの居場所を作るなど、社会資源を開発することもあります。
このように社会福祉士の仕事は経済的な利益が出なくても、社会で必要とされれば実行するという意味で、民間の会社員とは異なる部分があります。
社会的な課題解決に貢献することもやりがいの一つと言えるので、まちづくりの仕事に興味がある人にもお勧めします。
6,アイデア次第で色々な工夫が可能
社会福祉士は福祉制度に基づいて支援する場合もありますが、相談援助や生活支援の場面では自分の色を出せる場面も多くあります。
支援方法は利用者さん一人ひとりにとって異なり、正解やマニュアルがない分、自分が支援方法を考えていくことが多くあります。その際、社会福祉士のアイデアや思考の引き出し次第で、クリエイティブな働きかけが可能になります。社会福祉士自身の人生経験や考え方が仕事に生かせるということも多々あります。
例えば、「利用者さんの薬の飲み忘れを減らすには、どうしたら良いか?」「利用者さんが趣味を見つけて生き生きと生活するには、何を提案するべきか?」といった課題に対して、色々な方法を考えるのが仕事になります。
始めは戸惑うこともあるでしょうが、自分のアイデアによって支援がうまくいった時には、大きなやりがいに繋がります。
7,社会福祉士の仕事を目指すなら
社会福祉士の仕事は確かに大変なこともありますが、とてもやりがいのある仕事だということがお分かり頂けたでしょうか。
これから社会福祉士を目指す方にとって参考になれば幸いです。
さらにご自身が社会福祉士として働く姿を具体的にイメージするために、どんな求人があるのか、調べてみることもお勧めです。
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