福祉職必読!福祉がテーマの本・漫画4選を一挙紹介

福祉の転職

現在、福祉の仕事をしている人や、これから福祉業界を目指す人の中には、福祉のことをもっと知りたいと考える人もいると思います。

いろいろな施設を見学させてもらうのもオススメですが、業界全体のことは、本や漫画を通じて知ることもできます。

この記事では、社会福祉士として働きながら、日々福祉関係の本や漫画を読んでいる筆者が、「福祉業界のことを知るためには、どんな本を読んだらいいんだろう?」という疑問に答えていきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/
目次
  1. 福祉の仕事をしている人にオススメの本・漫画4選を一挙紹介
  2. MSWの仕事の奥深さが分かる「ビターエンドロール」
  3. グループホーム支援員のリアルな世界を描く「障害者支援員もやもや日記」
  4. MSWの仕事の大切さが伝わる漫画「コウノドリ」
  5. 福祉をソーシャルビジネスにしたノンフィクション「異端の福祉」
  6. 福祉をテーマにした本や漫画は増えてきている

1,福祉の仕事をしている人にオススメの本・漫画を一挙紹介

福祉の勉強をしていると、法律の名前や福祉の歴史のことは授業で学びますが、もっとリアルな福祉の現場のことを知りたいと感じたことはないでしょうか?

また、福祉業界で働いている人は、ほかの法人が運営するグループホームって、どんな感じか知りたいけど、見学する機会もない…という悩みを抱えていませんか?

私も社会福祉士として働く中で、自分が働く地域にある施設のことしか知らないということに焦りを感じていました。

そこで、意識的に社会福祉のリアルな現場を描いた書籍を探すようになりました。特に漫画は読みやすいので、読書が苦手な方にも手に取りやすいと思います。

それでは早速、具体的な作品を紹介していきます。なお、この記事ではネタバレしないように作品の概要を紹介しているので、安心してお読みください。

2,MSWの仕事の奥深さが分かる漫画「ビターエンドロール」

主人公は医大病院の医療相談室で働くことになった新人のMSW(メディカル・ソーシャルワーカー)。アフタヌーンにて連載中で、令和5年5月現在、単行本は3刊まで出版されています。

様々な疾患を持つ患者と真摯に向き合い、退院後に社会復帰できるようソーシャルワーカーとして働きかけていく犬養が主人公。新人ソーシャルワーカーとして、患者とのやり取りや、現実問題との中で巻き起こる苦悩や葛藤を見事に描いています。

大学病院に実際に取材しているとあって、患者さん一人ひとりに、病気になる前に元気に過ごしていた時代があったことや、病気になって働けなくなったことに対する苦しみが、とても丁寧に表現されています。

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こんな人にオススメ!
  • メディカル・ソーシャルワーカーを目指している人
  • 新人のメディカル・ソーシャルワーカーになった人
  • 家族や友人にソーシャルワーカーの仕事について知ってほしい人
  • 医療と福祉の多職種連携について学びたい人
  • 病院の看護師や事務職など、医療に携わっている人

3,グループホーム支援員のリアルな世界を描く「障害者支援員もやもや日記」

自身の会社が倒産後、70歳を目前に初めて福祉の世界に飛び込んだ著者が、障がい者グループホームで8年間、非常勤の支援員として働く中で感じたことを赤裸々に綴っています。

福祉の現場で長年働いていると当たり前になっていたことが、筆者の視点から見ると、実は当たり前ではなかったということを、改めて感じさせてくれる1冊です。

さらに、グループホームで起きるエピソードが満載のノンフィクション作品で、綺麗事抜きで書かれているので、グループホームでの生活や、障がい者支援の実態とはどのようなものなのか、リアルに感じ取ることができます。

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こんな人にオススメ!
  • ある程度キャリアを積んだけれど、最近やる気が出ない人
  • 福祉の仕事の専門性や醍醐味を感じて、初心に帰りたい人
  • 社会福祉学部の学生さん
  • これからグループホームの支援員として働く人
  • 就業指導員や相談員として働きたい人

ちなみに、「障害者支援員もやもや日記」は、高齢者が働く現場をルポした「汗と涙のドキュメント日記シリーズ」のうちの1冊です。介護・福祉系では「非正規介護職員ヨボヨボ日記」、「ケアマネージャーはらはら日記」も刊行されています。

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4,MSWの仕事の大切さが伝わる漫画「コウノドリ」

モーニングで連載され、綾野剛さん主演でドラマ化されたのでご存じの方も多い本作。周産期医療センターの「ペルソナ総合病院」産婦人科病棟で働く産婦人科医でありながら、実はピアニストとしての顔も持つ鴻鳥サクラが主人公で、様々な事情を抱えた妊婦の出産や、妊婦とその家族に対するケアについて描かれています。

基本的には医療モノですが、1巻と24巻には病院に勤務するソーシャルワーカーが登場し、医師や助産師と連携しながら、患者が福祉制度を活用できるよう奔走します。

この作品を通じて、個人的にはソーシャルワーカーを中心に描いた話がもっと多くあっても良いのではと思うくらい、MSWが患者のために、大切な役回りを担っていることが分かります

 

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ちなみに、ドラマでは江口のりこさんがソーシャルワーカー・向井さん役を演じ、自閉症児が集まる施設を妊婦さんに紹介したり、産後鬱を患う母親を励ましたりする場面があります。そこでの向井さんは、患者の苦しみを理解し、受け止めつつ、前に向かって進めるよう後押ししています。

医師や看護師とはまた別の視点から、ソーシャルワーカーの立場として、サポートする大切さがわかる場面です。ドラマも泣けるので、ストレスが溜まっているときにもお勧めです!

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こんな人にオススメ!
  • 医療や福祉の仕事に関心がある人
  • ソーシャルワーカーに転職したい人
  • ソーシャルワーカーの多職種連携について知りたい人
  • 医療や福祉の漫画を純粋に楽しみたい人
  • これから社会福祉士の資格を取ることを検討している人
  • 国家資格の勉強中、息抜きをしたい人

5,福祉をソーシャルビジネスにしたノンフィクション「異端の福祉」

重度訪問介護サービスを全国で展開する企業の代表が自身の半生を振り返ったノンフィクションの本です。今の日本に必要とされていながらも、認知度が低く、担い手が不足している重度訪問介護サービス。クライエントのことだけではなく、一緒に働いてくれる従業員のことも考え、福祉業界で働いてもほかの業界に見劣りしない給料を支払うシステムを作った秘策について、書かれています。

これまでの福祉はどうしても低賃金、3Kの仕事というイメージが強かったですが、福祉をソーシャルビジネスに成長させたストーリーを学ぶことができます。福祉や介護の専門知識を身に着けることで誇りを持って働くことができ、しかも給料もしっかりしている同社。待遇面から福祉の仕事をあきらめようとしている人にも読んでほしいです!この本を読むことで、日本の福祉業界で働くことに少しだけ希望が見えてくるような気がします

こんな人にオススメ!
  • これから福祉の道に進みたい人
  • 福祉事業所を立ち上げたいと考えている人
  • 福祉をビジネスにしたい人
  • 福祉職の待遇に疑問を感じている人
  • 介護職の地位を上げたいと思っている人
  • ソーシャルビジネスに関心がある人

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6,福祉をテーマにした本や漫画は増えてきている

福祉の仕事を目指している人の中には、ソーシャルワーカーの仕事の幅が広すぎて、自分自身、どこに就職するべきなのか迷っている方もいるかもしれません。

また、ある程度福祉の仕事を続けていると、このままで良いのか、色々と迷うことも出てくることもあるでしょう。

そんな時、ソーシャルワーカーを題材にした漫画を読むことで、自分なりの答えにたどり着くために、ヒントを得られることがあるかもしれません。

医師や看護師が主人公のドラマや漫画は過去にも沢山ありますが、ソーシャルワーカーが主人公という作品はこれまで、ほとんどありませんでした。(高齢福祉や家族介護をテーマにした映画がいくつかある程度でした)

しかし、社会福祉士という資格が知られてきているお陰なのか、ここ数年で、社会福祉をテーマとした作品が出版されるようになってきました

福祉の仕事についてより多くの人に知ってもらうためにも、これからもソーシャルワーカーが活躍する漫画などの作品が数多く発表されることを願っています。そして、ドラマ「ナースのお仕事」を見て看護師に憧れるように、ソーシャルワーカーが登場する作品を見て、社会福祉士を目指す子供たちが増えてくれると良いですね。

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