社会福祉士・精神保健福祉士が育休中にやることオススメ10選

社会福祉士の結婚・育児

育休を取得している社会福祉士・精神保健福祉士の方の中には、「育休中の時間を使ってリスキリング(学び直し)して、ステップアップしたい」、「今後のキャリアに生かせることにチャレンジしてみたい」と考える人もいると思います。筆者自身も社会福祉士・精神保健福祉士として働く中で産休と約1年間の育休を取得した経験があるので、その気持ちが分かります。

この記事では、「社会福祉士・精神保健福祉士は育休中の時間を有効活用するには何をしたら良い?」という疑問に答えていきます。

筆者のプロフィールはこちらhttps://fukushilabo.com/zikosyokai/
目次
  • 育休中にせっかくの時間を有効活用する
  • (1)子育てを通じて子どもの発達について学ぶ
  • (2)保健師さんの対応から相談支援について考える
  • (3)関心のある事業所を見学する
  • (4)通信制大学院に進学する
  • (5)社会福祉系の本を読む
  • (6)福祉系の資格の勉強をする
  • (7)違う分野の資格の勉強をする
  • (8)ボランティア活動に参加する
  • (9)仕事に役立つ技術を身に着ける
  • (10)今後のキャリアについて考える
  • 育休中に働きやすい転職先を探すのもあり

育休中にせっかくの時間を有効活用する

育休の取得期間は人によって違いますが、人生の中でも、子育てに専念できる貴重な時間ですよね。赤ちゃんにもよりますが、昼寝をしてくれたり、生活リズムがついてくるようになったりすると、お父さん・お母さんにも少し余裕が出てきます。

そんなタイミングで、仕事復帰した後のことを考えて、家にいながらでもリスキリングなど、何かチャレンジしてみたいと感じるのは自然のことです。筆者自身の経験も踏まえて、育休中の時間を充実させてくれること10個を紹介します。

(1)  子育てを通じて子どもの発達について学ぶ

社会福祉士の資格を取得する時に、子どもが誕生してからの発達について、教科書で学ぶ機会があったかと思います。しかし、筆者もそうでしたが、実際に子育てしていないと、本で読んだだけでは実家案が伴わず、覚えにくいことも多かったのではないでしょうか。実際に子育てをしていると、子どもの発達や病気について調べる機会が増えると思います。例えば教科書的には「生後3か月までに首が座る」と書いてあっても、実際には個人差が大きく心配いらないことも多いですよね。

そのような知識は仕事に復帰した後も活きてくると思いますので、気になることがあったら自分自身の勉強もかねてどんどん知識を取り入れていくことをお勧めします。

児童分野の仕事で生かせるのはもちろんですが、成人の障害者支援でも発育歴は重要なデータとなるので、子どもの定型発達について知っておいて損はないでしょう。

子育て支援センターなどに積極的に行って、自分の子供だけではなくほかのお子さんの発達も目にする機会があると、より知識が深まりそうです。

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(2)  保健師さんの対応から相談支援について考える

子どもを出産すると、市町村の保健師さんが訪問してくれる機会があると思います。特に初めての育児の場合、色々と心配なことも出てくると思うので、保健師さんは頼りになる存在ですよね。

保健師さんは健康推進や子供の発達が専門分野ですが、困っているお父さん・お母さんの相談に乗るという点で、福祉の仕事とも共通点があります

筆者も、発達に心配のあるお子さんの保護者から相談を受ける仕事をしているのですが、自分自身が子育てをしたり、保健師さんに困りごとを相談してみて初めて、相談支援の重要性を再認識することができました。また、どんな言葉や態度で接すると相手が安心するのかについても、体感することができたと感じます。

育休中は、保健師さんがどんな風に保護者や赤ちゃんと接しているのかを理解することで、相談支援について考えることができます。

(3)関心のある事業所を見学する

育児に慣れてきて少し外出がしやすくなったら、関心のある事業所を見学させてもらいに出かけてみてはいかがでしょうか。

これまで若干関わりはあったけれど、実際に事業所の中に入ったことが無く、どんな活動をしているのか知りたいという事業所は近くにないでしょうか。

筆者は育休中、家で育児をしていると、人と会話する機会が減ったり、福祉の仕事について知識が薄れていったりすることがありました。

そこで、自分で意識して福祉業界と触れ合うようにすることで、感覚を取り戻すことができました

普段は働いていると、そのような機会も無いですし、職場復帰後は忙しくなってそれどころではなくなってしまいます。今、自分が働いている事業所とは違う分野の事業所に行ってみるのも、刺激になって良さそうですね。

(4)通信制大学院に進学する

自宅で本格的に学んでみたいという方には、通信制の大学院に進学することをお勧めします。高卒で福祉の仕事をしている方は、福祉系の大学でも良いかもしれません。

ただ育休の時間は通常数か月から、長くて3年間ですので、その期間内に修了できる学校の方が良いですね。

筆者は育休を取得する前の年に、働きながら通信制大学院で学んだのですが、休日がなくなり、とてもハードでした。もちろん育休中も育児や家事で忙しいですし、体調も人それぞれなので、無理はしない方が良いと思います。スクーリングやオンラインの授業もあるので、その間は祖父母宅などでお子さんを預かってもらうことが必要になります。

将来研究職や大学の教職にも関心がある方は、修士号を取得しておくと有利になるので、育休中に学ぶのも良いかと思います。

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(5)社会福祉系の本を読む

育休中に子どもが昼寝をしている間など、ちょっとした時間にオススメなのは、読書です。社会福祉士や精神保健福祉士の方でしたら、福祉系の専門的な本をこの機会にたくさん読んでみてはいかがでしょう。

今は外出しなくてもインターネットで本を購入できるので、とても便利ですよね。

また、you tubeでも福祉や介護について発信されている方多くいるので、動画を見て仕事の参考にするのもお勧めです。子どもが泣き出したらいったん中断するなど、隙間時間に楽しめるというのもメリットです。

筆者も育休中に何冊か社会福祉系の本を読んだのですが、自分自身の勤務先が掲げている方針や理念とは、異なる価値観が書かれている本もあり、新鮮な気持ちになることができました。働いていると、休日にまで仕事に関する本を読むのは嫌になってしまいますが、仕事から離れているからこそ、福祉の本を読みたくなるから不思議なものです。

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(6)福祉系の資格の勉強をする

現在、既に国家資格を持っている場合は、これ以上あまりほかに資格を取ると言っても、思いつかない…という方もいるかもしれません。

すでに社会福祉士を持っている場合は、「認定社会福祉士」など、さらにステップアップできる勉強をしてみてはいかがでしょうか?

高齢分野で働いている方ならケアマネージャーなどの勉強も良いですね。

国家資格以外にも、「福祉住環境コーディネーター」など、福祉に関わる資格も登場してきています。民間資格は取得したら何か特別仕事で有利になるというわけではありませんが、「仕事上でも役立てばよいかな」くらいの気持ちで、自己研鑽のために勉強してみるのも悪くないと思います。

(7)違う分野の資格の勉強をする

福祉系の国家資格は既に持っているのであれば、別の分野の資格にも視野を広げてみてはいかがでしょう。福祉の仕事をしていると、利用者さんの生活や仕事に関わることが多いので、「もっと色々な知識を身に着けたいな」と思ったことは無いでしょうか。

例えば、利用者さんのお金の使い方に課題がある場合、ファイナンシャルプランナーの資格を持っていれば、マネープランを立ててあげることができるようになります。「福祉×お金の知識」という専門分野を掛け合わせることで、ほかの人にはできない、唯一無二の社会福祉士になれるかもしれません。

特に勉強したい分野が無いという場合は、パソコン関係の資格もお勧めです。どんな職場にいてもパソコンは必須の時代なので、「ITパスポート」や「マイクロオフィススペシャリスト」などを持っていると、職場で重宝されるようになるかもしれません。

いずれにしても、身につけた知識は色々な場面で役立つでしょう。好きな勉強をすることは育児中のリフレッシュにもなります

(8)ボランティア活動に参加する

育休中はどうしても社会とのかかわりが薄くなってしまい、職場復帰に自信がなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。

育休中は基本的には他に仕事をしてはいけませんし、そのような余裕もないという方も多いと思います。そこで社会とのつながりを少しずつ取り戻していくために、オススメなのはボランティア活動です。

ボランティア活動では自分が何かすることによって人に喜んでもらうことができ、職場復帰に向けて自信をつけることができます。子連れで参加すると、ほかのボランティアの方から子供をかわいがってもらえることもあります。

筆者も障害当事者団体の集まりにボランティアとして2週間に1回程度、子連れで参加させてもらい、元気をもらうことができました。赤ちゃんを育てていると外出もままならないと思っていたのですが、あえて用事を作り、「〇時までに子供と一緒に活動に行く」と決めてしまえば、なんとかできるものです。ボランティアで忙しくなると逆にストレスになりかねないので、緩く活動できるものをお勧めします。

保育所に預けるようになると毎朝、自分と子供の外出する準備をして、8時過ぎまでに保育所に連れていくため、子連れで外出するための練習になったということも、大きなメリットでした。

(9)仕事に役立つ技術を身に着ける

社会福祉士として施設や事業所で働いていると、「自分がもっと得意だったらよかったのになぁ」と感じたスキルはないでしょうか。

例えば筆者は、利用者さん宅を訪問して、時々掃除を手伝うことがありました。どの汚れにはどの洗剤が効果的なのかもっと知りたいと思い、育休中は掃除に関する雑誌をよく読んで、自宅で実践していました。このように、社会福祉士として働いていると、生活面や仕事面でのサポートをするために、資格を取得するまでいかなくても何か得意なことがあると、仕事がより楽しくなることがあると思います。

例えば就労継続支援事業所や生活介護事業所、病院のデイケアで働いている場合は、手芸が得意だと、利用者さんと一緒にモノづくりができるかもしれません。

ヘルパー事業所で勤務している場合は、料理や掃除などの家事スキルを磨くとスキルアップにつながりそうですよね。

このほかにも、具体的なスキルを身に着けようと頑張りすぎなくても、産後は体力が落ちたり、人との関わりが減りがちです。体操やヨガをして体力作りに励んだり、色々な人と会って多様な価値観を知るのも良いでしょう。

役立ちそうと思う物を見つけて夢中になると、育児中のリフレッシュにもつながります。

(10)今後のキャリアについて考える

育休中は、職場復帰後に子育てしながら働いていけるか不安になることもあると思います。筆者も、両親が遠方に住んでいるため、保育所に子どもを預けて子どもが風邪を引いたら、どうやって対応しようか心配でした。

職場復帰後は、どんな仕事内容であれば自分にもできそうか、育休中に考えておくと復帰後もスムーズに働けると思います。

時短で勤務する場合は、以前担当していた仕事を全て同じようにこなすのは難しいかもしれません。それでも、「これはできる」「こうすればできる」と前向きに考えることによって、職場復帰が楽しみになってくるのではないでしょうか。

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育休中に働きやすい転職先を探すのもあり

現在の職場が働きにくいのであれば、子育てしながら働きやすい仕事について、考えてみることもお勧めです。筆者も育休中に時間ができたことで、どんな職場が自分に合っているか改めて考えるようになりました。

そして、子育てを中心にしながら働ける仕事や、リモート勤務OKの職場はないか、今すぐに転職するつもりはなくても、将来に備えて転職サイトを確認するようになりました

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